津波と噴火(2020.2.26)
一昨日見た夢
続きもののような、別個の話のような
・津波(1つ目)
・1日目
どうも海の様子がおかしい。海全体がこちらに迫ってきているような。白波が立っている。いや、気のせいではなかった。少しずつ砂浜を越え岸壁を越え、そして街の中へ海水が上がってくる。
近くの崖の上の高台にある病院に飛び込んだ。平屋の建物の中には30人くらいが入院できる部屋とベッドがあった。私は看護師と名乗り出て、同じように逃げてきた人や怪我人への対応を他の職員の人に混じって行った。
海の方を見ると、さっきより大きな波が来ているのが見えた。でもここまでは届かなかった。
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・2日目
まだここには電気が来ているからか、この状況の中でも皆気持ちが落ち着いている。あれから結局職員は夜通し動いていたが、それも今は落ち着いてきた。
私は徹夜明けの身体を休めようと、廊下に出されているベッドの1つに靴を履いたまま上半身だけ横になった。
病院には、昨日たまたま週に一度の診察日で、診察に来ていた大学病院所属の医者も2人いた。脳外科のおじさん先生と内科の女の先生で、2人とも他の職員同様、今日も白衣のまま動き回っている。おじさん先生は脳外科の分野では有名な人物で、これまで数々の手術に携わった医者である。
2人は横たわっている私のところに来て、様子を見てくれた。耳の後ろがズキズキ痛いと言うと、持病があるか聞かれ血圧や脈を測った。脳の病気ではないにしろ疲れだろうから少し休むようにと言って、そのまま寝させてくれた。
波は今日も何度も打ち寄せているが、この高台に届くほどではない。
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・3日目
朝からこの2日間よりも、さらに大きい波が2回3回と打ち寄せている。
一際大きな波が来て、ついに病院の下の崖の土がガサッと流されてしまった。病院は建物ごと少しの間漂流して、運良く陸側に流れ着いた。全員で脱出してバスに乗る。一人も欠けることなく脱出できた。
内陸の方へ行く途中で、学生服のままうろうろしている小中学生7人を見つけ、その子たちもバスの通路に乗せた。
横の川では、津波がじわじわと川を遡ってきていた。バスは速度を上げて走る。もしもの時にいつでも脱出できるようにと私の前の席の数人が窓を開けた。鍵をカチャリと回し開けてスライド窓を前後に動かす。皆それぞれに大量の荷物を持っている。私も適当な薄い布手提げ袋など5つ抱えている。窓から逃げる時にもどれも手放せないと思った。
しばらく走って大きな波が来る心配のないところまで来た頃、よかったよかったと口々に言いながら窓を閉めた。
この辺りに自宅がある私は、そびえ立つ高速道路の土壁の手前の道でバスから降りた。
家は白く横長の真四角に近い長方形。北向き玄関の引き戸。庭はその家と同じぐらいの広さでコンクリート打ちっぱなし。道より少し低いところにあり、軽トラが1台止まっている。
急いで家の中に入る。玄関からもう1枚引き戸を隔てた先に、まっすぐ奥に伸びる幅広の廊下がある。茶色の床板。
私には子供が3人いる。ガラスの引き戸越しに一番下の3歳ぐらいの子がピンク色の着ぐるみ姿でこちらに背を向け歩いているのが見えた。「ただいま」と声をかけると、奥から男の子と女の子が走ってきた。一番下の子も私が両手を広げて声をかけると、てちてちと走りよって来て抱きついた。
上の子の話では、この家にも少しだけ津波が来たという。その時、下の子は背中を下にして水に浮いていたらしい。確かに着ぐるみの背中が少し冷たい。怖かっただろうになかなか帰れなくてごめん。じいちゃんばあちゃん子供たち3人でひとまず家で様子を見ていたという。優しい旦那はまだ職場から帰っていない。終わり。
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・噴火(2つ目)
海の中にある小島。火山島であるこの島の中央には大きなカルデラ湖がある。対岸の陸から見てもはっきりわかる巨大な穴。それを岬の公園から眺めていたら、突然カルデラ湖の水がふつふつと沸騰し始め、そのうちベチャリと赤い粘りのある液体が吹き出した。海に流れ出し陸の方へやってくる。変な汗が出た。
「うわあー噴火したぞー!!」叫びながら、そこらじゅうの人にそのことを伝え走り回った。山の頂上の広場に続く、真ん中が細かい溝模様のコンクリート、その周りは自然の土と風景という整備された遊歩道を大勢で駆け上がっていく。頂上の広場に遊びに来て帰ろうと下に行くカップルなどには「溶岩が流れてきている!逃げて!」と引き返すよう言う。
気づけば、背後100mまで溶岩が迫ってきている。なんとか追いつかれないように頑張ったが追いつかれて、最後は階段の横の石の上を駆け上がって頂上まで辿り着き、逃げ切ることができた。追いついた溶岩は階段を流れていった。
何故か、石の上にあったとても小さな植物の鉢10個のうち、適当に摘んで、2つだけ持ってきていた。両手の人差し指と中指の間に1つずつ。親指の第一関節ほどのサイズで、クリスマスローズのような花の株と葉っぱが広がっている株。
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頂上の広場には溶岩が流れてこなかったので、そこにある公民館風の施設に入った。私は看護師という職業を明かし施設運営を手伝う。正面玄関の透明な戸を外向きに開いて固定したり暑いので窓を開けたりした。
入口右は談話コーナーでソファと応接机がある。左は図書コーナーで低い本棚と低いクッション長椅子とソファがあり、夜になり落ち着いてきた頃、私はそこに腰を下ろした。大量に持ってきた荷物の中を探り、乾電池を見つけた。黒いコードが出てきたので引っ張ると、しばらくして乾電池1本式携帯充電器が現れた。これは他の人にも使ってもらおう。
傍にいた知り合いの男性看護師に声をかけ、手を貸してもらう。私は膝から下は素足で、両腕に点滴を入れている。右は透明パックで左は赤黒い。
ソファの背もたれに体勢を崩し身体を預けながら、充電器に単三電池を1本セットする。誰か使う人いないかな。
すると70代ぐらいのタクシーの運転手が「火山の様子を知り合いに聞きたい」と折り畳み携帯を持ってきた。1度電池を替えて計2本使い充電した。おじさんは充電し終わった携帯で早速連絡を取っている。
おじさんの携帯を充電中、他にもなにかないかと違うカバンを探ると、着替えと下着一式が3セットあった。確かもう1つの袋には漫画を10冊以上入れていると思う。
おじさんの充電が終わってから、もう一度充電器がでてきたカバンに手を入れると乾電池がたくさん入っていた。パッケージに入ったままの単三電池5本セット、3本セット、7本セットに単四電池が5本。単三電池だけで30本はある。使用期限が過ぎているものが3セット計10本ぐらいあったためそれは横に避けた。残り20本ほど。これだけあればまだ結構充電できる。
おじさんの他に携帯を充電したい人はいないようだ。知り合いの看護師とまた明日改めて広報して、充電器を皆に使ってもらおうという話になった。頭に血が上って来て気持ち悪くなり寝てしまい、そこで夢は終わった。
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ー津波のほうでバスの中で抱えていたカバン達が、そのまま噴火の方でも出てきた。そんなに大量の荷物持って駆け上がったシーンはなかったのに図書コーナーでごそごそ探ってて。
私は看護師ではありません。