思わぬ再会と(2019.12.27)

一昨日見た夢 長い

家族4人で景色が良いことで有名な場所へ訪れた。食事処と景色を見渡せる場所が同じ空間にあるようで、そこへ入る。人が多く大半の人がテーブル席でなにか食べている。目の前に坦々麺?チゲ?見るからに辛そうなオレンジ色の液体の入った、深い使い捨てプラスチック容器が置かれた。移動した。

お腹は空いていないし、景色を見るためだけに来たのだからと視線を窓のほうへ移す。見えない。人が多いから見にくいのではなくて、窓の位置が高すぎて外が見えない。「窓が高すぎて意味ないじゃん!」大声で言ってしまった。

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人混みのなか、ふと窓際に知った顔を見つけた。同級生のSくんに似ている。友人と2人で楽しそうに会話している。Sくんがこちらを向いたタイミングで声をかけた。
「S?久しぶり」「え?あ、〇〇?」Sくんはすぐに気がついて、突然の再会に驚きつつも会話が弾む。
「そうだ。1つ相談してもいい?」「いいよ」「俺さ、肝臓が悪いらしくて、近々手術するんだけど最近調子悪くて不安でどうしようもなくて誰かに話を聞いてほしくて」「そういや、前UさんがSと同じ病気だったけど今は元気にしてるよ。聞いてみたら?」「まじか。よし聞きに行こう」

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ちょうど近くの体育館でUさんが出るバスケの試合があり、そこへ2人で移動した。
早速Uさんを見つけて駆け寄る。私は体育館内では車椅子を使っていた。「U久しぶり〜」「久しぶり〜」(といってもこちらは1年以内に会ったことがある)
「Sが昔Uがかかった病気になったらしくて、励ましてあげてほしい」「え、そうなん?わかった」
Uはその場で映像を流し始めた。それはUが当時バスケがしたくても出来なくて、でもここに必ず帰ってくるために、チームメンバーや応援してくれる人の前で決意表明をしてからコートを去ると決めた日のものだった。コートの中央で、カラ元気ながらも明るく話し続けるU。

その映像を見ただけで、Sはとても元気づけられたようだった。見るからに顔の表情が柔らかくなる。いつの間にかSの両親とお兄さんが来ていて、一緒に映像を見ていた。Sは思い立ったように体育館の中央に出ると、当時のUと同じように決意表明をし始めた。それをSの家族と共に並んで私も見守る。Sは今サッカーをしているらしい。
ひとしきり納得いくまで話し終えた後、Sに「一緒についてきて欲しい」と言われ、Sのことが心配だった私は言われるがままついて行った。

体育館をあとにして車のところまで移動する。
すると突然やんちゃな連中に車椅子の周りを囲まれた。車椅子をがちゃがちゃと雑に触られる。連中に負けずと目つきを鋭くして会話を試みると、意外にも話が通じて、最後は励ましてくれるような雰囲気で円満に道を開けてくれた。今のはなんだったんだ。

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謎に思いながらS家族と再び合流し、Sのお父さんが運転する大型トラック?に乗りこんだ。荷台部分に荷物と一緒に、SとSのお兄さんと私が乗っている。

道中、急にSが仰向けで右足全体を少し斜めに持ちあげたまま気を失った。身体を硬直させているようにもみえる。
病気になってから、特に最近はたびたびこうなるらしい。ひとまず身体を冷やさないほうがいいと思い「なにか上にかけてあげられるものはないですか。そのほうがいいと思う」と言うと、お兄さんは薄い茶色の毛布を持ってきた。そっとSの身体にかけてあげる。このぐらいしかしてあげられないことがつらい。私にはにわか医療知識はあっても技術はない。
そもそも、こんなところに遊びに来ていないで、早く入院なり手術なりすればいいのにと思ったが、口には出せなかった。

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大型トラックが地元の町に入った頃、突然、上空に五稜郭がそのまま飛んできたような形の飛行物体が現れ、こちら目掛けて攻撃を仕掛けてきた。青い空に浮かぶ白い雲、のどかな景色には不釣り合いなレーザー光線のような青白い光。短い波状の線が横に3つ並んで、立て続けに射たれる。

「なにか対抗できる技とか持ってないですか!?」
私がそう叫ぶと、Sのお父さんが運転しながらダースベ●ダーの小さいようなヤツを飛行物体近くに召喚し、それは自らの意思で飛行物体を攻撃し始めた。お父さんすごい。
しかし敵の攻撃はし烈でそれ一体だけではとても適いそうにない。大きな攻撃がこちらに飛んでくる気を察知したため、咄嗟に私も「防御壁展開!!」と叫ぶ。上空の五稜郭と地上を走る大型トラックの間に、六角形の形をした黄緑色の紋章壁が出現する。それをいくつも重ねて、なんとかぎりぎり攻撃を抑え込むことができた。私はガス欠寸前。

このままでは持ちこたえられそうにない。もう少しでSの家なのに。「援軍を呼びましょう!私の知り合いの家がすぐそこなので行ってください。行けば何も言わずともわかります!」
「了解!」運転席からお父さんの威勢のいい声がとどく。よく見ればダースベ●ダーを操っていたのはお父さんではなくお兄さんで、Sのお母さんは助手席から後方支援をしていたようだ。

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少しして知り合いの家に着いた。乱暴に庭に大型トラックを停め、気を失ったままのSは私がくの字にして左肩に担ぎ(頭が後ろで足が前)、家まで全力疾走する。知り合いの家は日本家屋風の家で、飛び込むとすぐさま戸締りをして匿ってくれた。
Sの家族とはばらばらになってしまった。多分敵からの襲撃に備えて、庭や中の入口付近で構えているのだろう。これが終わったら後で合流しようと約束した。体育館から出た時に変な連中に遭遇したのはもしかしてこれが関係あるのかもしれない。

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などと考えていると、玄関の引き戸の外が騒がしくなってきた。この家の奥さんが外で見張りをしていて大人数に襲われたようだ。施錠しているが、こうなってはもうあまりそれは意味がない。ガラスが叩き割られるのも時間の問題だろう。
この家は地下空間がある。私は細身でも筋肉で身体が引き締まっている護衛の若い女性2人と共に、そこへ向かう階段へと進んだ。
護衛の2人は忍者とメイド服を混ぜたような服を着ていた。壁も床も天井も全てオレンジ色の、地下へ続く狭い階段を降りていく。

2階分ぐらい降りて少し目が回ってきた。肩にはまだ目を覚まさないS。重い。いい加減起きてくれないだろうか。こっちはずっとキミを担いだままなんだよ。上は大丈夫だろうか。奥さんに襲いかかった敵は10人はいた。皆若い男だった。できるだけ今のうちに距離を稼いでおきたいが、私も思うようには身体がいうことをきかない。
立ち止まって肩に担いだSの位置を整えて、また階段を降り始めた。

地下3階と4階の間に到達した時、いきなり護衛の1人が「私はここからは行かない」と言い始めた。
彼女は走るのをやめ、手すりと壁の間に立つとそこでしゃがみ、スカートをまくって用を足し始める。手すりに隠れて上半身は見えないが、ちょうど下半身だけ見える。「もう疲れたから。私はここでおりるわ」みたいなことを言いながら動かなくなった。
こいつは味方じゃなくて敵なのかもしれない。
と分かれば、ますます一刻も早くこの階段を駆け降りなければいけないのだが…もしかしてこのもう1人の護衛も信頼してはいけないんだろうか。上はいつまでもつか分からない、下はこんな状況。こちら側が圧倒的不利。「誰か助けに来てよ」と呟いて終わり。
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ーSくんとUさんと私以外は、全部架空の夢の中だけの登場人物だった。
色々と突っ込みたいところが多すぎる。体育館では車椅子だったのに知り合いの家では普通に走り回っていた自分とか。久しぶりに会ったSに異常に入れ込んでいるところとか。

目覚めの珈琲を1杯。ありがとうございます。