スパイの血(2019.11.6)

今日見た夢
※血の表現が苦手な方は注意
銃には全く詳しくないので付け焼き刃。

銃弾が飛び交う中、弾道を読みながら最小限の動きで壁に隠れる。相手の得物はおそらく短めのライフル銃。細く茶色い特徴的な形。それを片手打ちするとは器用なやつだ。

チャキ
数メートル後ろから鳴る不気味な音。4つの銃口を持つ回転式拳銃がこちらを向き不敵に微笑む。一度に発射される弾は1つだが、装填なしに連続4回は撃てると聞く。何よりその見た目の威圧感。この距離で避けられるかどうか。グチャ
咄嗟に横に跳ぶも避けきれず、左耳の中で血が溢れる音がした。掠っただけでこれか。痛みを感じるよりも前に左手が動いていた。

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ついさっきまで銃撃戦のさなかにいたせいか、介護施設の食堂のような全体的に茶色い、木のぬくもりを感じる場所へやって来てもどうも落ち着かない。
ここは危ないから逃げた方がいい。目の前の長机に肘をつき椅子に腰かけくつろぐ人達に言うべきだろうか迷う。関係のない人たちに要らぬ不安は与えたくない。
結局何も言わず食堂を通り抜けて、その先の渡り廊下へと進んだ。

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渡り廊下を抜けた先は一旦外に出て、目の前には病院のエントランス。普通の業務だけでなく、汚れ仕事や私のようなことをしている怪しい者でも「患者であることには変わりない、平等に救う」の精神を掲げる、ありがたい病院だ。今日は患者が多い。

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場面変わる
手術台の上。頭を動かさず目線だけで辺りを見渡す。スパイを始めてからというもの、「麻酔」への耐性ができてしまっている。痛みはある程度シャットアウトされるが全身麻酔をかけられても眠ることはなくなり、意識は覚醒したまま。
周りをたくさんの医者や補助の看護師に囲まれて、彼らは私の全身でせわしなく動く。重症ならしい。がここならなんでも治してくれる。

左肺の横を切開すると5cm大の丸い血の塊?があったらしく、それを摘出した様子が目に入る。手術台の左脇、銀色のシャーレ?の上に映える赤黒い色。
喉の奥に血がせりあがってきた。吐けないかわりに常時稼働しっぱなしの吸引器の細い管を、頭の横にいた看護師から受け取る。麻酔はしていても意識が覚醒しているからいつもこうする。あと少し太い管に変えて欲しかったが言えなかった。自分の右手で適宜喉に突っ込み、通りを良くする。2回目は、より喉の奥に入れた。

左肺の横のブツを取り出した後、左上半身を大きく縦に切開し人工血管?弾力のある柔らかそうな、外側は少し波打っている黄身がかった茶色の管を縦に15cm程挿入。大きく切開されて視界に入る身体の内部と血の色。切開される時少し痛かった。皮膚の上でメスが動く感覚を少しだけ感じた。
そんなものを見ていたらまた喉に血が込み上げてきた。自分で処置する。細い管の中を赤い液体が音を立てて流れていく。今回は出血量がすごそうだな。

血を吸引して喉がすっきりしたところで目が覚めた。

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ー銃撃シーンの3倍は処置シーンがあった。なんとも言えない気持ち。耳だけ掠ったんじゃなかったのかよ。そんなにあちこちぼろぼろだったのか。
銃撃や処置に関係あるものと言えば、最近好きな漫画の新刊買ってそこにちょろっと出てきたけど…今回のとは全然違うし多分関係ない。突然すぎる。
自分の得物はなんだったんだろう。
夢の中、1度も血が気持ち悪いとは思わなかった。

このひとつ前に違う夢見たけどそれもよく分からない変な夢だったよ。



目覚めの珈琲を1杯。ありがとうございます。