戦い(拠点にて)(2019.7.21)

今日見た夢

拠点の一室、スマホを見ている私。
メインルームに並ぶ事務机の上には書類などが所狭しと置かれている。事務机の横に木製のテーブルセットも置かれていて、休憩する時はそちらを使うことが多い。

ちょっと時間が出来たため木製の椅子に座りスマホでアプリを見ていた私は今、不意の事態に戸惑っている。仮登録していたアプリのアカウントが他人に乗っ取られている…?先程まで画面上に表示された自分名義の名前とフリーアドレスなど4項目が、今目の前で急に知らない男のものに変わった。
取り戻そうと色々触ってみるが自分のものに戻りそうにない。これ以上やるとこのアプリを元にしてデータが抜かれるかもしれない、とスマホを叩き割った。

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別室にいた弟と妹が物音に気づいてメインルームに入ってくる。
弟は私の斜め左の席に座り、妹は私の斜め右のほうの事務机に腰掛けた。
私は20代前半ぐらい、弟は幼い顔立ちで暗い茶髪の20歳前後の専門学校生、妹は黒くて長いストレート髪の17、8歳の高校生。上にもう1人頼りになる姉がいたのだが亡くなっている。

「姉ちゃんのために……。」
静かに、自分達3人の心の奥底に言い聞かせるように呟く。ここまで来たからには姉のためにやり遂げなければいけない。
弟は長姉のことを思い出しながら喋るうち、興奮し熱くなりすぎて激しく咳き込みはじめた。興奮させすぎると大抵こうなってしまう。弟の背中をさすりながら、それを心配そうに見つめる妹の姿を視界の端に映しながら、今回の計画を必ずやり遂げると決意を新たにした。

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時が経ち、他の仲間と共にメインルームで作戦会議。タブレット程の大きさのモニター上に表示した現場付近の地図と手元の資料を見比べながら話す。
モニターの中では、重要な地点や目的地部分を赤紫色の印で光らせている。LEDの光のように明るく目立ち、ゆっくりと点滅している。話しながら、複数地点を結ぶようにして、同じ赤紫色の線を引いていく。
当日はそこを警戒しながら作戦を進めることになる。決行日はこの週末、土日だ。

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土曜日早朝。弟と仲間の1人(女の子)は重要地点に変装して向かう。
着替えて部屋に入ってきた弟。シャツの上にベストを着る(スーツの中にベストを着込んだ格好のスーツがないバージョン)格好で、シャツは薄いピンク色、ベストは細かい薄いチェック入りの灰色で、胸元になにか付けていた。首には安っぽい荒目のレース生地を巻いて、1度だけ結んでいる。長さもとても短くて、1度結ぶとほとんど生地が余らない程。「え、その首のやつ何?(笑)」
彼いわく、ちょっとチャラい感じを意識して服の色や装飾品を選んだらしい。
いやちょっと首のは……(笑)朝から笑わせてもらいました。
「姉ちゃんの使ってない長いレース生地のスカーフ?のほうがマシでない?(笑)…使う?」

と和んでいたのもつかの間、外からこちらを伺う気配を感じ構える。
開け放たれた西の窓。外からの風がカーテンを大きくなびかせている。
発砲音。全身白い服を着ている妹が前に出て、たまたま手にしていたハンドガンで応戦。
南側にいて身体を伏せた私からは、東側にいる妹へと一直線に向かってくる弾の軌道が、横向きにスローモーションで見えた。妹は向かってくる弾に弾を当てて相殺しようとしたらしい。が少しずれてハンドガン本体に当たる。その衝撃で妹が後ろに吹き飛ばされながら倒れる。(と見せかけて机の影に隠れながら体制を立て直す)

拠点が相手にバレていたのか。その衝撃と妹が吹き飛ばされたことに驚き、一瞬身体が固まってしまう。終わり。
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ーなんというか詰めが甘いというか全体的にのんびりしている印象。
特に土曜日早朝に弟が服装を見せに来た時とか緊張感0の楽しい時間だった。よく似合ってたのに首元の謎のレース(笑)スマホのアプリ乗っ取りも突っ込みたくなる。
欲を言うなら姉の死の経緯が知りたかった。作戦自体が姉の復讐なのか、作戦中に姉が倒れたのか、それ以外なのか全く分からなかった。

でも面白かったからいい。

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柊りお
目覚めの珈琲を1杯。ありがとうございます。