虫とり(2020.4.24)

今日見た夢
※虫が苦手な人は閲覧注意
そうでなくても気持ち悪い部分があります

自宅の勝手口の前で1人、小さな網を片手にうろうろする私。
その右手に持つ網はどう見ても小さすぎる。小型の熱帯魚をすくう時に使うもの程の大きさ。バッタぐらいならばそれで間に合うかもしれないが、どうやら私が捕まえようとしているのはもっと大きい昆虫のようなのだ。

目の前を黒い物体が横切る。「ゴキブリ!?」
腕を勢いよく振ると手応えがあった。そこにはゴキブリではなくクワガタがいた。

「やった!」
逃げられないように急いで勝手口の扉を開け上がり口の土間にクワガタを投げ込むと、すぐさま扉を閉めた。
時間を開けずまた何か捕まえた。どれどれ。網の中にはまたしても大物、カブトムシが入っていた。また急いで勝手口を開け、今度は自分も家の中に入る。

クワガタは土間のコンクリートの上でいて、私が網から出したカブトムシを見ると威嚇をし始めた。カブトムシもクワガタに気がついて、クワガタの方へ歩いていく。両者は自然と向き合う形になる。やるのか?やるのか! 2匹が組み合った。無機質なコンクリートは、たった今、闘技場へと様変わりした。身体のサイズはどちらも同じぐらい。つやつや光る焦げ茶色のボディに力強いツノ。両者互角!
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ひっ
突然、土間のコンクリートの隙間から得体の知れない球体が湧いて出てきた。黒い。身体を寄せ合うようにして現れた人間の両手に収まるほどの量のそれらには、意思があるようだ。可愛らしい目玉をきょろきょろ動かしている。ひとつひとつの大きさはビー玉からピンポン玉ぐらいまでと、個体差があるようだ。この試合を観戦しに来た、と言いたそうな。
気味が悪くて思わず自分の両手のひらを見る。身体の前でお椀の形に合わせた、土で汚れた軍手。それはまるで繊維の中から飛び出してくるように現れた。……土間にいる奴らと同じ黒い集団が、勢いよく自分の手の中にも現れたのだ。繊維の中に隠れていたダニか何かが、外に出たことで本来の大きさを取り戻したように。

寒気がする。息が詰まる。なに……これ…… 終わり。
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ー目が覚めてから、この黒い奴らはファンタジーの世界にいそう、と思った。夢の最中はものすごく気持ち悪かったけど目が覚めてからはそうでもなくて、ファンタジーっぽいなと思えたので、よかった……。

目覚めの珈琲を1杯。ありがとうございます。