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2025年、注目したい飲み屋のジャンル

今年もよろしくお願いいたします。

新年最初の記事らしく、新しい年の外食トレンド予想などを解説しようかなと思いましたが、そういうのは業界媒体や飲食業界向けのコンサルタントにまかせて、私は消費者視点の酒場案内人として、今年注目の居酒屋料理を紹介しようと思います。

令和は飲酒シーンの中心は"酒場"だった

まずは、ここ数年のブームを整理します。

バブル崩壊以降で最も外食に逆風を吹かせたコロナ禍は、とくにターミナル駅前立地で主に宴会客を相手にしていた大箱の居酒屋に甚大な影響を与え、宴会利用の大半が吹き飛びました。コロナ騒ぎが収まってからも客の半数は戻ってきていません。

対して、「◯◯が食べたい」「あの店主さんに会いに行きたい」「地域に根ざした店を探訪したい」といった、目的をもって遠方からでも飲みに行きたくなる話題の店を目指す人はコロナ禍でも増加し、そうした店がコロナ禍を乗り越えました。

コロナ禍以前からSNSの浸透により特定の店に集中する傾向がありましたが、物価高騰で外食頻度が落ちる中、より失敗したくないという考えから「バンドワゴン効果」がますます強まっています。

こうして店舗数を増やしたのが、中の人の顔がみえる小箱の店。私達が愛してやまない"酒場"です。

家族経営の名店に加え、2017年頃から関西発祥の「そのだ」が火付け役となり、「SNS映え」、「カクテルカラーのネオン」をなどを切り口にした、いわゆるネオ大衆酒場が台頭してきました。

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