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マタニティブルーズとは?

出産は喜びとともに、心や体に大きな変化をもたらします。その中で、多くの新しいお母さんが経験する可能性があるのがマタニティブルーズです。

マタニティブルーズとは?
マタニティブルーズは、出産直後から7〜10日以内に現れる一時的なうつ状態のことです。通常、2週間以内に自然とおさまります。しかし、2週間以上続く場合は「産後うつ病」の可能性があるため、注意が必要です。

どれくらいの人がなるの?
実は、約3割の新しいお母さんがマタニティブルーズを経験すると言われています。その中の約5%が産後うつ病に移行することがあります。特に、初めての出産(初産婦)の方に多く、出産後3〜5日目に症状がピークになる傾向があります。

なぜ起こるの?
マタニティブルーズの原因はさまざまです。
・ホルモンの変化:出産により体内のホルモンバランスが急激に変化します。
・身体的な負担:出産による痛みや、体の回復が遅れること。
・赤ちゃんの状態:赤ちゃんに異常があって母子分離が必要になる場合。
・育児の負担:慣れない育児による疲れやストレス。
・サポート不足:家族からの支援が十分でない場合。

これらがストレスとなり、マタニティブルーズを引き起こすことがあります。

主な症状は?
・涙もろくなる
・不安感が強まる
・疲れやすい
・孤独感を感じる
・集中力が低下する
・混乱しやすい
・頭痛
・眠れない(不眠)
・食欲がない
・イライラしやすい

どうやって対処すればいいの?
自然に良くなることが多い
マタニティブルーズは、特別な治療をしなくても数日以内に自然と良くなることがほとんどです。原則として薬は必要ありません。

サポートが大切
・話を聞く:不安や心配事を話せる環境を作りましょう。
・休息を促す:十分な睡眠と休息がとれるようにサポートしましょう。
・ストレスを減らす:家事や育児を手伝い、負担を軽減します。
・専門家に相談:症状が重い場合や心配なときは、医療機関に相談しましょう。

場合によっては支援が必要
少量の抗不安薬や睡眠薬の使用、育児支援サービスの活用が有効な場合もあります。

家族や周囲のサポートポイント
・理解と共感:お母さんの気持ちに寄り添いましょう。
・具体的な手助け:育児や家事を積極的に手伝います。
・睡眠環境の整備:静かでリラックスできる環境を作ります。
・情報の共有:産後の変化や症状について家族全員で理解しましょう。
・受診のサポート:必要なときにすぐ受診できるよう準備します。

マタニティブルーズは多くのお母さんが経験する一時的な心の変化です。自分だけが感じているのではないと知るだけでも、少し気が楽になるかもしれません。大切なのは、一人で抱え込まず、周囲の人に助けを求めることです。家族やパートナーも積極的にサポートし、安心して育児に取り組める環境を作りましょう。


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