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アルバイト先のIT社長から聞いた「現代社会と若者、死生観などについて──人生で大切な3つのこと」

*この記事は僕のアルバイト先の社長の、兎沢直樹さん(以下参照)からお話を聞いた中で、特に印象深かったトピックについて対話形式でまとめたものです。

兎澤直樹さんについて

1987年6月生まれ。2010年大学卒業後、一部上場の経営コンサルティング会社に入社。9年間、主にBtoB業種における中小企業の業績アップのためのマーケティング戦略の立案から実行、新規事業の立ち上げ、採用支援、IT化支援、サイバーセキュリティなどに従事。その後、独立し、株式会社ドットコネクトを設立。「地球上のあらゆる可能性を発掘し、つなぐ。そして、自由で活気あるより良い社会を創る一翼を担う。」というミッションのもと、テクノロジーと社会的課題をつなぎ合わせ、解決するという想いで複数の事業を展開している。趣味は旅。これまで国内全47都道府県と、海外約30カ国を旅している。特に好きなのはアフリカ。人生の目標は「60歳までに100カ国、80歳までに150カ国旅すること」​。​

【連載】
「サバイバルマーケティング」 (日経BP社・日経 xTECH Active)

【書籍】
「BtoBマーケティングの基本」(日経BP社・ITproマーケティング)
自動化経営の教科書 小さい会社がたった3カ月で変わる! RPA活用プロジェクト」(日経BP社)
(Amazonランキング「中小企業経営」カテゴリーにて1位獲得!トップマーケッター神田昌典氏推薦!)


「現代社会と若者、死生観、そして旅について──人生で大切な3つのこと」


現代社会・若者に関して


──最近の若者について、どう思いますか?

そうだな、一言で言うなら「可能性はあるけど、もったいない」って感じかな。今の時代、情報は溢れてるし、ネットを使えば何でも学べる環境がある。でも、逆に情報が多すぎて迷ってしまって、行動できなくなってる人が多い気がする。

例えば、よく「自分に何が向いてるのかわからない」っていう声を聞くけど、そんなのはやってみないとわからないんだよな。失敗したらどうしようとか、周りの目が気になるとか、そんなことを考えてる間に時間だけが過ぎてしまう。でも、本当にやりたいことが見つかるのって、いろんな経験を積んでからなんだよ。だから、とにかく何でもやってみるしかない。

──社会の仕組みも影響してるのですか?

もちろん、それもある。今の社会は「安定」を求める空気が強いし、日本の教育も「間違えないこと」を重視する文化がある。でも、それが逆に「失敗を恐れる若者」を増やしてるんじゃないかと思う。

実際、今の時代は「安定」を求めてるだけじゃ生き残れない。会社に勤めるだけじゃ、給料も大して上がらないし、税金もどんどん取られる。だからこそ、若いうちから「自分のビジネスモデル」を考えておくべきなんだ。

──「自分のビジネスモデル」って?

簡単に言えば、収入の柱をいくつか持つってこと。例えば、会社員として働きながら投資をする、ブログやYouTubeで発信して副収入を作る、スキルを身につけてフリーランスとしても稼げるようにする。

昔は「安定=終身雇用」だったけど、今は違う。サラリーマンとしての収入だけに頼るのは、むしろリスクが高いんだ。会社がいつ倒産するかわからないし、クビになる可能性もある。でも、投資や副業で収入源を分散しておけば、何かあったときでも生きていける。

──でも、投資って難しそうです…

いや、そんなことないよ。確かに、一発逆転を狙って短期間で大儲けしようとするとリスクは高い。でも、長期的にコツコツ積み立てる投資なら、そこまで難しくない。大事なのは、少額から始めて「経験を積むこと」。

実は俺も15年前くらいから少額で投資を始めたんだけど、やってみると経済の仕組みがよくわかるようになるんだ。だから、若いうちに投資を始めるのはすごくオススメ。情報も手に入りやすいし、やらない理由がないよ。

──今の若者が社会で生き抜くためには、何が大事ですかね?

自分の軸を持つこと。今の時代、いろんな価値観が飛び交ってて、何が正しいのか分かりづらくなってる。でも、だからこそ「自分はこう生きるんだ!」っていう軸がないと、すぐに流されてしまう。

それと、情報の選び方も重要だな。マスメディアの情報をそのまま信じるんじゃなくて、いろんな角度から物事を見て、自分で考える力をつけること。特に政治や経済については、ちゃんと学んでおかないと、気づいたときには損をする立場になってるかもしれない。


死生観について

──ちょっと重い話なんですけど、「死」についてどう考えてます?

お、深いテーマだな。まあでも、死ってのは避けられないからな。俺は「人生は一度きりだからこそ、どう生きるかが大事」って考えてる。

──「どう生きるか」っていうのは、死を意識して生きるってことですか?

そうだな。死を意識すると「今をどう生きるか」がクリアになる。例えば、もし明日死ぬって分かってたら、今日やることが変わるだろ?無駄な時間の使い方はしないし、本当に大切な人とちゃんと話すだろうし。

──でも、普通に生きてたら、そんなに「死」って意識しないですよね。

それが問題なんだよ。多くの人は「まだまだ時間はある」って思ってる。だから、やりたいことを後回しにしたり、どうでもいいことで悩んだりする。でも、人生っていつ終わるか分からない。俺の知り合いの経営者で、磯部一郎さんという46歳で亡くなった人がいる。彼は『生き急ぐ』ように、やりたいことを全部やってた。結果的に、それが正解だったんだよな。

──生き急ぐ……でも、そんなに焦って生きてたら疲れそうです。

それは違う。「死を意識する=焦る」ってわけじゃない。「本当に大事なことを大事にする」ってことだ。やりたいことがあるなら、今すぐやる。大切な人がいるなら、今すぐ会う。そうやって生きていれば、死ぬときに「やり残したことがある」なんて後悔しなくて済む。

──確かに……でも、いざ「死ぬ」ってなったときに、怖くないですか?

正直、分からん(笑)。でも、俺は「死」そのものより、「後悔して死ぬこと」が怖い。だから、「やるべきことをやる」「愛すべき人を愛する」「挑戦する」っていうシンプルなルールで生きてる。

──なるほど。でも、死んだら何も残らないじゃないですか?

そんなことはない。人が死んでも、その人がやってきたことや、周りの人に与えた影響は残る。だからこそ、「何を残すか」が大事だ。例えば、俺が死んでも、この会社が残れば、俺の生きた証になる。君たちが何かを学んで、それを誰かに伝えたら、それも俺の生きた証の一つだろ?

──確かに。僕も、今まで関わってきた人の言葉とか考え方が、自分の中に残ってます。

そういうことだ。だから、死を怖がるよりも、「どう生きるか」を考えたほうがいい。人生は一回きりだからこそ、「生き急ぐ」くらいでちょうどいいんだよ。

……ちょっと考えさせられました。僕も、やりたいことを先延ばしにしないようにします。

いいね!「後悔しない人生」を意識していこう。


人生において重要な3つのもの:『人』『旅』『本』

──「人生には3つの大切なものがある」とよく言ってますが、それってなんですか?

それは、「人」「旅」「本」だ。この3つが揃えば、どんな人生でも豊かになると思ってる。

1. 「人」──人生を変えるのは、結局「人」だ

人生で一番大きな影響を与えるのは「人との出会い」だ。これは間違いない。家族、友人、恋人、仕事仲間、尊敬する人、師匠──こうした「人とのつながり」が、その人の生き方や価値観を決める。

例えば、仕事でも「この人と一緒にやりたい」と思える人がいれば、やる気が湧くし、自分が成長できる環境にもなる。逆に、人間関係が悪いと、どんなに好きな仕事でも続けられない。

また、人生の転機には、必ず「誰か」がいる。俺自身も、人生を変えてくれた人との出会いがいくつもあった。だからこそ、人との縁を大切にしなきゃいけない。

──どうすれば、いい出会いを増やせますか?

簡単だ。「自分が成長し続けること」 だ。レベルの高い人と出会いたいなら、自分のレベルを上げるしかない。勉強する、行動する、挑戦する。そうしてると、自然と同じような価値観や志を持つ人と出会うようになるんだ。

2. 「旅」──価値観を広げる最高のツール

旅の話はよくするけど、やっぱり旅は人生を変える力を持ってる。知らない土地に行くことで、自分の世界が広がる。

特に、海外に行くと「自分が当たり前だと思っていた価値観」が崩れることが多い。日本の良さ、悪さ、違う国の文化の面白さ…そういうものに触れることで、自分の考え方も変わる。

──旅をするだけで変われますかね?

変われる。でも、ただ観光するだけじゃなくて、「自分の価値観をアップデートする旅」を意識することが大事だな。

例えば、「現地の人と話す」「その国の歴史を学ぶ」「ローカルな場所に行く」とかね。

3. 「本」──時代を超えて知識と出会える

本は、時間も場所も超えて「偉人や賢者の知恵」と出会える最高のツールだ。

例えば、俺が昔読んだ本で「成功者は例外なく、読書家である」という話があった。実際に経営者やリーダーは本を読む習慣がある人が多い。

本を読むことで、世界の見え方が変わるし、問題解決のヒントも得られる。何か悩んだときも、本を読めば解決策が見つかることが多いんだ。

──どんな本を読めばいいですか?

興味があるものなら何でもいいけど、特にオススメなのは「歴史」「哲学」「経済」「自己啓発」の4ジャンルだな。


──最後に、今の僕のような若者へどんなメッセージを送りたいですか?

「今を大切にしろ」。

人生は一度きりだ。失敗を恐れて行動しないのが、一番もったいない。何でもいいからやってみて、経験を積んで、自分の軸を作っていけばいい。そして、時には旅に出て、自分を見つめ直すのも大事。

今の選択が、未来の自分を作る。だから、どうせなら「やらない後悔」より「やった後悔」を選べ。若いうちに行動した経験は、絶対に無駄にならないからな。

「人と出会い、旅をし、本を読め」。この3つを意識して生きていれば、人生は絶対に面白くなる。失敗を恐れずに行動して、どんどん経験を積んでいってほしい。

──ありがとうございました!

こちらこそ。じゃあ、次の旅の計画でも立てようか!(笑)


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