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記憶する雲

データはクラウドに保管する今の世の中。
クラウドって言うので雲です。
雲っていうのは風が吹いたりするとまた雨になって地上に移ってしまうと消えてなくなってしまいます。

今はクラウドでデータを保管するのが当たり前になっていますが、このデータも何か自然の天変地異、あるいは災害などで消えてなくなってしまうこともあるでしょう。

しかし、空の雲がなくなってしまうのとクラウドのデータがなくなってしまうのは大きな違いがあります。

クラウドデータは今や人類全体の大切な記憶ですらあります。

こうした平穏な毎日が続いていると、私たちはクラウドデータもなくなってしまう事なんて無いのではないかと思ってしまいます。

しかし、物質であるから実は必ずなくなると言う事はあるはずです。

その場合バックアップはどうでしょうか。バックアップも同じクラウドで行っている場合はやはりクラウドであることが理由の事故であれば免れません。

話は変わりますが記憶の仕込みで1番単純で簡単なのやはり紙ではないでしょうか。インクで書いたのならともかく、鉛筆で書いたものはそう簡単に消えてなくなりません。

少なくとも人が暮らせる環境に置かれていれば、何年でもその状態を維持しつづけます。所詮は紙と黒鉛が擦れてついた跡に過ぎませんので。

そうなると人がこの世に受けた生の中で残せる記憶の量なんてしれてるのかも知れません。人が1人生まれた時に作り出せる記憶の量を確保したら、あとは人口の分だけ維持するだけですみます。

人口がどんどん増える新興国ならともかく、日本のように人口の維持が難しくなってきている国なら、必要な記憶容量も減っていきます。

あとは亡くなった方の記憶容量の保存にかかる維持費用を一部税として、相続人の保有する記憶スペースにコピーするだけです。

もう少し技術が進歩すればすぐにでも可能な気がします。世の中に曖昧な記憶はなくなります。では、そんな世の中になったらわれわれ人間は何をすれば良いのでしょうか。

アナログの世界を楽しみましょう。アナログとは地球です。われわれ人や動物、植物を含めた自然です。

雲のない空には燦々と太陽が輝き続けます。とても過ごしやすい明るい日々が続いていきます。しかし、雲が雨になって地上に降り注がないとわれわれ命あるものは生きていけません。

クラウドも何かの機会に壊れて無くなってしまうことも必要なのかも知れません。そうしないと生きている実感が感じられないのかも知れません。

人間はそんなことを過去から繰り返してきた曇り空のようにはっきりしない記憶があります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
私は晴れの日が好きです。

明日も書くことを続けます。

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