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ヤモリの息子の話。

ことが落ち着いたので書こうと思います。

私の家にはいつからかヤモリがいます。

家に帰った来た時にまるで
お迎えにでも出てくれているように
壁に張り付いて玄関の横の壁に
張り付いています。


そうした日々が続きました。


そして、ヤモリはいつの日からか
2匹になっていました。


大きさが違うので
勝手に親子だなと思っています。

聞いても応えてくれませんからね。

そして先日のことでした。
家へ帰って来た時にいつものように
ヤモリを見ながら
家に入ると
「ささっ」と足もとで
動くものがありました。

そして、そのまま
開いた玄関の隙間から
家の中に入っていきました。

「あらっ」これはと
思って中から外へ出そうと
試みましたが、逆に
玄関の内側の隙間から
どこかへ入り込んでしまいました。

「しまった。これでは玄関を
開けておくわけにいかないので
出れなくなる。お母さんに合えなくなるぞ」と。

そうです。
中に入ってきたのは
小型の方だったのです。

「あのまま家の中にいたら
お母さんとは会えなくなるなぁ」とか、
「周りをよく見てから玄関を
開けるべきだったかなぁ」とか
いろいろ考えていたら
その日はよく眠れませんでした。

そして、次の日。

家に帰ってきたらやはり1匹しか
いません。
お母さんヤモリです。

「ごめんね」といいながら
家に入ります。

そして、次の日。
お母さんヤモリもいません。
「息子を探しに行ったのかも知れません」。

そして、次の日
ヤモリがいつもいるところには
小さな虫がたくさんいました。

「あぁ、このまま2匹とも
いなくなってしまうのだろうなぁ」。

そして、また次の日でした。

なんと、
2匹のヤモリが壁に
張り付いているではありませんか。

「あれっ、出てこれたの?」と私。

それは、すごく嬉しいけれど。
「いつでも、出たり入ったり
できるということ?」と思うと
それはそれで複雑な心境でした。

ということで、
ヤモリの息子を
家の中に閉じ込めたとういう
罪の意識に駆られていた私の心は
無事開放されたのでした。

その日はとてもよく眠れました。

これからもよろしくね。

これは実話です。

最後まで読んで下さり
ありがとうございました。
ヤモリにちょっと手が触れたとき
意外に固かったです。

明日も書くことを
続けます。


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