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シュウマイオブザイヤーを振り返る(2)|なくしてはならない第4世代 東京編

2020年のシュウマイヤーを振り返る際、(1)の新世代シュウマイの躍進は欠かすことができませんでしたが、それ以外にも注目すべき要素は多々ありました。そのなかであえて私は、「第4世代=町中華や定食屋、居酒屋などの和シュウマイ※シュウマイも第7世代説を参照」を、新世代と並ぶ2020年の象徴として挙げたいと思います。

「第4世代」は、躍進した新世代とは対照的に、その大半が個人経営店であり、2020年はコロナの影響で、かなり厳しい状況だったと推測できます(もちろん、新世代も厳しかったと思いますが)。でも、その厳しさを感じさせないほど、すばらしい第4世代シュウマイに新たに出会うことができました。それをあえて2020年シュウマイの象徴として取り上げ、皆様に注目し、食べることで応援いただき、まだまだ続くであろうウィズコロナの厳しい状況を支えていただきたいと思います。

しかし2020年を振り返ると、居住する関東からの移動が制限され(結果、名古屋と大阪1回ずつのみ)、ほとんどが関東のお店になってしまいました。まだまだ制限は続くと思いますが、何らかの形で各地のシュウマイを食べ歩き、2021年は全国を網羅した「シュウマイオブザイヤー」を発表したいです。

ということで、まず今回は東京編から。他にもまだまだありますが、代表格を。

萬来軒

2020年年明け早々、人生初のラジオ「ブルーオーシャン」出演後、同番組の放送局のある半蔵門駅近くで偶然見つけました。肉感がっちりのシュウマイを、ご飯とスープでいただく「定食」スタイル。幸先いいシュウマイ遭遇でしたね。

20200108半蔵門萬来軒01

龍の子

2020年はコロナで遠征ができない分、特に地元の世田谷近辺で、行きたくても行けないシュウマイ店を巡っていましたが、そのなかの灯台下暗しその一。豚と玉ねぎ中心のシンプル味ですが、これを近所でふらりと食べれる幸せを実感。他の料理もリーズナブルで美味。気負わない店内の雰囲気も含めて、まさに町中華の醍醐味ですね。

20200228池尻大橋龍の子01

宝蘭

世田谷・灯台下暗しその二。中ぶりながっちり系で、中華のどんな料理の邪魔もせず、引き立てながらもシュウマイを食べた!という満足感に満たされます。一緒に食べたチャーハンも、気をてらわず飽きの来ないいい仕事。王道町中華系では、我が家から最も至近。前出の「龍の子」と並び、お世話になりそうです。

20200710駒澤大学宝蘭01

烏山飯店

世田谷・灯台下暗しその三。千歳烏山の庶民派町中華で、メニューがかなりバラエティに富み、そこに目が行きがちですが、実はシュウマイが看板メニュー。中華街の「がっちりゴロリ系」を思わせる無骨ながらシンプルで、繊細な旨味。定食があるのも嬉しいです。

20200811烏山飯店01

紅蘭

「築地四天王」と呼ばれるほど?知る人ぞ知るシュウマイ聖地・築地(正確には2店舗は豊洲に移転)からも、1店舗をセレクト。焼き豚とあい盛りの「ミックス定食」の完成度の高さに衝撃。シュウマイは築地シュウマイらしく、肉感ゴロリの大ぶりですが、食べてみるとうまみがありながらあっさり。焼き豚もバランスが良く、女性でもぺろりと食べれてしまいます。四天王で満足せず、ぜひお試しを。

20200904築地新富町紅蘭ミックス定食02

味の彩華

東京編の最後に、なくしてはならない…と思いながら、なくなってしまうことが決まっている名店を。全て包み込まず、上部を開ける「オープン型」がほとんどのシュウマイのなかで、小籠包のような上にとんがらせて包み込んでしまうフォルムがまず特徴。そして皮自体がつるんとおいしく、ゴロリとした食感も食べ応えあってよかったです。2021年1月末で閉店決定とのこと。くやシュウマイです…

20200209三鷹味の彩華エビシュウマイ01

次回は横浜編。こちらも、ずいぶん巡ったつもりでしたが、コロナ禍で改めて探ってみると、第4世代の代表格に相応しい名店がありました。

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