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2021年12月中旬までの外食web検索マーケット(飲食店の為のwebマーケティングデータ)

 今のところ、感染者数の爆発もなくオミクロン株も抑えられているので、この状況をしっかりと維持していって欲しいですね。宴会マーケットは、以前のレベルまで戻ることは今後もなさそうですので、ランチやアフタヌーンといった前倒しの時間での売上獲得やテイクアウト、デリバリーといったチャネルを広げるといったことも考えていきたいですね。
 デリバリーに関しては、年末年始と需要が高まる部分ですので、このタイミングで顧客開拓をしておくのもいいかもしれません。


◎まとめ

【業態系ワード】

・昨年12月に入ってすぐに感染者再度自粛ムードになったこともあり、検索ボリューム自体は昨年を上回っているものが多い。

・特に悪かった『居酒屋』「バル」は、昨対では大幅に戻してきていますがコロナ前と比較しますと7割前後といった感じ。

『焼肉』も11月、12月と過去の上昇トレンドに合わせる感じで戻ってきています。

・一方、『寿司』は昨年の落ち込みが小さかったこともあり、昨対を下回るところがありますが、全体の動きとしては増加トレンドです。

【利用シーン系ワード】

『ランチ』『カフェ』のお出掛け・買い物系ワードが、以前のレベルまで戻ってきていない。昨年対比では10%以上上回っているエリアが多いが、以前のレベルと比較すると80~90%くらい。
→こちらのワードは女性客が検索するケースが多いワードなので、今回のコロナとは別の軸で、情報検索媒体がSNS等へ移行していることも影響していそう。

・『レストラン』『ディナー』ワードも昨対では上回っているところが多いですが、まだ以前のレベルには届いていません。恐らく接待系の利用がまだ戻ってきていないといった感じでしょう。

【グルメ媒体系】

・グルメ媒体系ワードは、昨対では悪いところが多いですが、直近のトレンドとしては微増傾向。

・とはいえ、売上は聞いている範囲では居酒屋系だとコロナ以前と比べて70~80%程度のところが多い。(一部繁華街や立地のいいお店は除く)

・大口予約が取れないとなると費用対が、以前と比べると著しく悪くなる。
 販促費用の見直しが必要となりそう。また、媒体側は料金形態を見直す必要が出てくるであろう。

【テイクアウト、デリバリー系ワード】

・テイクアウトは、以前の2~3倍くらいでの定着はしてきている。
 →重要な販路のひとつとして今後の戦略には組み込みたいところ。

・デリバリーアプリ名の検索も12月に入り、減少。
 メジャーアプリのダウンロードは進んだと思われますので、今後は、いかに日常的に使ってもらうか?が課題となっていくだろう。

1.業態系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)

Googleトレンド  (期間2012/1/1~2021/12/15 2021/11/21に取得)
【業態系ワードの推移比較】(居酒屋、イタリアン、バル、焼肉、寿司)

【ワードボリューム昨年同月対比】

2021年12月:昨年対比

 昨年が、12月に入ってすぐに感染者数の増加が起こり、再度自粛ムードになったこともあり、検索ボリューム自体は昨年を上回っているものが多いです。
 特に悪かった『居酒屋』や「バル」は、昨対では大幅に戻してきていますがコロナ前と比較しますと7割前後といった感じです。
 『焼肉』も11月、12月と過去の上昇トレンドに合わせる感じで戻ってきています。『寿司』は昨年の落ち込みが小さかったこともあり、昨対を下回っているところがありますが、全体としては増加トレンドなのは変わらずです。

2.利用シーン系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)

Googleトレンド  (期間2012/1/1~2021/12/15 2021/11/21に取得)
【業態系ワードの推移比較】(ランチ、カフェ、ごはん、レストラン、ディナー)

【ワードボリューム昨年同月対比】

2021年12月:昨年対比

 『ランチ』『カフェ』のお出掛け・買い物系ワードが思ったほど戻ってきていないです。昨年対比では10%以上上回っているエリアが多いですが、『居酒屋』ワード同様に以前のレベルと比較すると80~90%くらいです。
こちらのワードは女性客が検索するケースが多いワードなので、今回のコロナとは別の軸で、情報検索媒体がSNSへ移行していることも影響していそうです。

『レストラン』『ディナー』ワードも昨対では上回っているところが多いですが、まだ以前のレベルには届いていません。恐らく接待系の利用がまだ戻ってきていないといった感じでしょう。

3.グルメ媒体系ワード(東京、神奈川、名古屋、大阪、福岡、北海道)

Googleトレンド  (期間2012/1/1~2021/12/15 2021/11/21に取得)
【グルメ媒体系ワードの推移比較】(ぐるなび、食べログ、ホットペッパー、ホットペッパービューティー、一休)

【ワードボリューム昨年同月対比】

2021年12月:昨年対比

 グルメ媒体系ワードは、宴会が少なくなったとはいえ、年末の需要を取り込んでおり、昨対では悪いところが多いですが、直近のトレンドとしては微増傾向になっています。
 媒体への掲載費用が宴会受注の獲得で賄われていた面が大きいので、小口しか取れないとなると、店舗側が媒体の宴会特集への掲載をしなくなっていくでしょう。合わせて、通常時の送客費用・掲載費用の負担が増えていくことが予想されるので、媒体側の課金形態の変更が迫られるでしょうね。
 ・掲載費用を安くするor無料にする
 ・送客費用を人数でなく、組当たりにするor無料にする
といったことが必要になると思います。このあたりは『ぐるなび』が先んじて手を打ってきていますので、他も検討せざるを得ないのではないでしょうか?コロナにかこつけて料金形態を変えたりしたところは後々、しっぺ返しを喰らう可能性がありそうですね。

4.テイクアウト、デリバリー系ワード(東京、神奈川、大阪、福岡)

Googleトレンド  (期間2012/1/1~2021/12/15 2021/11/21に取得)
【テイクアウト、デリバリー系ワードの推移比較】※週次推移です。

【ワードボリュームコロナ前対比】

2021年12月:昨年対比

デリバリー系ワードの検索ボリュームは、コロナ前の水準に戻っています。
こちらのワードはgoogle検索よりもダイレクトにアプリに飛ぶような形になっているので、実際の動きはこちら検索数とは異なりますが、明らかに10月以降の需要は減少してきています。ただ、12月末から1月前半はデリバリーにとっては繁忙期になりますので、またそこで需要が戻っては来ると思います。
 テイクアウトは、以前の2~3倍くらいでの定着はしてきていますので、ここも重要な販路として今後の戦略には組み込みたいところです。

【デリバリーアプリ名の検索ボリューム推移】

 デリバリーアプリ名の検索も12月に入り、減少しています。ある程度メジャーアプリのダウンロードは進んだと思われますので、今後は、いかに日常的に使ってもらうか?が課題となっていくでしょう。
 uber、出前館以外の海外製アプリはまだ、認知やダウンロードが進んでいないので、引き続きダウンロードや初回利用の促進をしていく感じでしょう。

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