『家族葬=安くなる』は嘘
そもそも『家族葬』って何?って思った方は下記記事に詳しく書いてあります。その中で書いた『家族葬は安くならない』に関して深堀りしていきます。
家族葬にすると安いんでしょ?
終活相談で葬儀のことを聞かれると結構な割合でこれ聞かれます。
はっきり言います
『家族葬だからといって安くはならない』
そして安易に安そうだからといって家族葬にすると後悔します。
なぜ家族葬でも安くならないか解説します。
葬儀費用の内訳
今回は割合として増えている1日葬で考えます。(関東で仏式と仮定)
葬儀費用の内訳に関して、細かい点を抜いたらざっとこんな感じです。
①設備関連費
・式場使用料 ・霊安室使用料
②葬儀関連費
・祭壇 ・宗教道具 ・遺影写真 ・棺 ・骨壺 ・霊柩車
・搬送 ・出棺花束
③ご遺体ケア
・ドライアイス ・おくりびと(メイク等) ・保全処置
④その他費用
・お布施 ・火葬場費用
⑤おもてなし費用
・返礼品 ・料理
一般的な葬儀と家族葬で内訳は変わるか?
上記内訳をよく見てください。
一般的な葬儀と家族葬で変わる点は『⑤おもてなし費用』のみです!
つまり①~④は一般的な葬儀であろうと家族葬であろうと共通で費用がかかります!
なので家族葬だからといって大幅に安くなるということはないです。
『でも、⑤おもてなし費用の部分は安くなるんだから結果的に安くなるんじゃないの?』と思った方いますよね、検証します。
一般的な葬儀と家族葬でおもてなし費用は変わるか?
今回は関東の1日葬で葬儀を行った仮定で算出します。
【料理に関して】
料理は火葬場で食べるか、火葬が終わった後に食べることになります。火葬場に行くのは基本的に親族のみとなるので、料理は一般参列者の分を用意する必要はありません。
つまり一般的な葬儀でも家族葬でも費用は変わりません!
【返礼品に関して】
返礼品は当然一般参列者にもお渡ししますので数量が変わります。
返礼品の金額を¥5,000とした場合で下記で計算します。
■一般参列者が50名+親族30名の場合
・返礼品¥5,000×80名=¥320,000
■親族30名の家族葬の場合
・返礼品¥5,000×30名=¥120,000
なので家族葬にすると20万円安くなることになります。
が、返礼品はお香典頂いた方に対してお渡しするので、お香典の額と返礼品の費用が相殺されます。
つまり一般的な葬儀でも家族葬でも費用は変わりません!
結論
家族葬にしても費用は変わらず、安くなることはありません!
家族葬にしたからといって大幅に金額が変わるわけではないので、金額に惑わされず、どのように見送りたいか考えて信頼できる葬儀社に相談することがベストです。