時間がある贅沢。50になって知った快適夜行バスの旅
久しぶりにワクワクしている。
というのも、久しぶりに東京に予定があり、新幹線の予約をしようとして気づいた。
あ、もう出張時に使う「S Work車両」(※PCカチャカチャやってても怒られない車両)の予約、しなくていいんだ…と。
そう、イキって予約しても特に車内で仕事をする予定もない。そう気づくと、新幹線以外の選択肢も浮かんできた。
飛行機、寝台列車、夜行バス、それともフェリー?
夜行バスは恐らく25年ぐらい利用していない。最後に乗ったのはバンコクからプーケットに一人旅した時だと思うので、おそらく25年は長距離バスに乗っていない。昔は天津ー神戸間の船旅2日間を楽しんだこともあるし、北京から上海までの寝台列車に乗ったこともある(いつの時代?)。ともかく楽しかった。
若かりし頃、旅先の大連で出会った日本人会社員に言われた言葉を思いだした。
「僕たちはお金があるが、時間がない。
君たちはお金がないが、時間がある。贅沢だね。」
(↑決して嫌味ではなく)
そう、久しぶりに時間がある。せっかくなので、バスで東京に行ってみることにした。
目が覚めたら別の場所というシチュエーションにワクワクする。
スッピンで朝早く東京に着いて、それから何しよう?あれこれ計画をたててみた。
快適すぎたバスの旅
予約したバスは3列シート。カーテンで仕切るタイプの完全個室、女性専用車。おまけに消灯後もスマホOKときた。最近はすごいのね。
そして、待合室もすごい。フリードリンク、フリーお味噌汁。漫画喫茶のようにたくさん漫画も置いてあった。着替えスペースもあり、パウダールームではいろんな化粧品が自由に使えるようになっている。深夜の時間帯だったので、出発前に洗顔したり歯を磨いている人が多かった。
50になって深夜バスはちょっとした挑戦だな…と思ってたが、意外とそうでもなかった。推し活帰りの方や夢の国に向かう方など、いろんな人が乗りに来ていた。
もしかしたら、中には長距離レンアイ中の方もいらっしゃるかも知れない。レンアイはしてないが、しているつもりになってみたりした。
フットレストの使い方が分からなかった
快適すぎたバスの旅だが、困ったこともあった。バスはシートを最大まで倒してよいルールだったのだが、倒し方が分からず苦戦した。なにしろ、私が乗った時はもう薄暗くて手探り。フットレストの定位置が分からず、消灯後もひとりモゾモゾしていた。フットがレストできない。結局、みんなどうやって寝てるのかは分からなかった。
休憩PAで迷子をキメる
そして事件もあった。途中、静岡あたりでトイレ休憩があった。夜中なのでアナウンスはない。バスが止まった時に、出たいと思った人だけが外に出るシステム。
降りる時に首から下げるネームプレートみたいなものを渡された。バスの名前とナンバープレートのイラストが書いてあり、ちゃんと戻れるシステムになっていた。
だがしかし、PAは大型トラックと似たようなバスばかりで、案の定迷子になってしまった。うろうろしてたら、他のバスの運転手さんに救出してもらった。
時計を見たら3時くらい。その後、寝れるかな?と心配していたが、次に目が覚めたのは、到着前のアナウンスだった。驚くほど簡単に寝れた。
いろんな人生がすれ違うバスタ新宿
今回、高速バスを利用してみて、一番よかったと思ったことは、寝ている時間を利用して移動しているので朝早くから一日の時間をフルに使えたこと。
終着駅はバスタ新宿。初めて利用したけど、すごい。いろんな人が行き来していてパワーを感じた。バスも多いので、出発時刻のアナウンスが何度も流れている。全国各地の地名を耳にすると、次はそこに行きたい!と旅行したい熱に火がついた。
バスターミナルも空港も、いろんな人生がすれ違ってる感じがいいなと思う。
バスの旅。正直、ハマりそうです。
その後3回目乗ってすっかり中級者になりました↓