「戦略人事」って途方もない…!(インプット備忘録11−1)
こんにちは。とあるベンチャー企業でひとり人事をしている朱夏です。
気付けば1月ももう終わり…!カレンダーを見ては「嘘でしょっ…!?」と心の中で叫んでおります(=_=;)
さて、実は先週からCANTERAアカデミーさんの「戦略人事講座ベーシック」というものに参加しております。
こちらは毎週1回の講座の中で講義とグループディスカッションを通じて、人事の各領域の概論を学ぶ場です。
昨年まで受講していた東京労働大学の講座とは違って、こちらは15〜6人の少数クラス、毎回のグループワークやSlackでのやりとりを通じて参加者同士のコミュニケーション機会が多く設けられています。
これがとても良い…!!
他社の人事の方、新規事業立ち上げのために尽力されている方、自分は人事ではないけどコンサルタントとしてクライアント企業の人事相談を受けることが多い方等々、肩書きや立場は違えど同じ「組織の人事ごと」に課題感を持った方々と一緒に学び、語り合えるのはとても貴重な機会でありがたいことです。
一つでも多く社内に持ち帰り自組織の変容に繋げていきたいと、さっそくモチベーションがかなり高まっております(`・ω・′)
さて、今日は第1回の内容を振り返りも兼ねてご紹介していきたいと思います。
戦略人事の大枠のお話なので「なんのこっちゃ」かもしれませんが、ざっくり「あ〜わかるかも〜」くらいに思っていただけたら幸いです。
ちょっと長いので、今回も前後編に分けてお送りします!
◾️戦略人事とは
戦略人事:strategic Human Resources Management
企業の経営戦略の目的達成を目指して「人」の運用をやりくりしてなんとかするということを意味します。
日本で「マネジメント」というと「管理」のイメージが強いですが、実際はそうではなく、「やりくりする」ことを指しています。
昨今は変化が目まぐるしく先の見えない時代に突入してきており、その最中にいる私たちは常に素早くスムーズな意思決定を求められています。
企業の経営資源に「ヒト」「モノ」「カネ」「情報」があるとよく言いますが、その中でも「ヒト」は特に不確実性が高く、活用の仕方で質が大きく変わります。つまり、運用における難易度は他の3つと比較してもかなり高いのです。
よって、これからの時代を組織の体裁を保って突き進んでいくためには、「人」の活用においても経営戦略とリンクさせた施策が必要であり、そのような攻めの人事として「戦略人事」の必要性が高まっていくよ、ということです。
◾️戦略人事が扱う領域は幅広い
戦略人事は経営戦略の目的達成のための人の運用をしていく。
ということは、戦略人事が考えるべき領域は「人事」だけではないのです。
これまでの人事が、経営戦略・人事ポリシーとして降りてきたものからそれに合う効率的な人事施策を考える、いわば受け身の状態だったとするならば、
戦略人事は中長期の経営戦略から必要な組織の在り方と人の活用を自ら予測・分析し、実現するための施策を打っていく、いわば自分たちから打手をどんどん出していく攻めの取り組みが求められているのです。
ここ、この第1回の講座で1番の「目から鱗」ポイントでした。
というのも、私はこれまで採用・育成・労務と色々やってきてはいますが、
「経営戦略・事業戦略もないのに採用とか育成とかの指針を立てられるわけないじゃないかよぅ(´ `*)」
と、いつもぶちぶち(心の中で)文句を言っていたからです…
そうじゃなかった。降りてくるのを待ってちゃいけなかったんだ。
自分の在りたい人事の姿を見据えるならば、経営戦略まで自分から踏み込んでいかないといけないんじゃないか!
と、ZOOMの画面を眺めながら1人で腹落ちしてました笑
ただ、そこではたと気づく。
経営戦略・人事ポリシー、果ては組織の理念、MVVなどなど…
戦略人事って考えること多い…
途方もない…!!∑(゚Д゚)うわぁぁぁぁぁ
持つべき視界のあまりの広さと現在の狭さ、このギャップにやや途方に暮れてもおりました…
これについてSlackで正直に申し上げたところ、事務局の方からコメントいただきました(有難いです…!)↓
カバー範囲が多すぎて本当に途方も無いですよね。。。さらに理論を会社・状況ごとに応用していくので難易度も高い。それだけに今後日本でもHRの価値が高まっていくのではないかと思っています!
本当に難易度が高い。でも、だからこそこれからもっと求められる分野でもある。そう思うと、途方もない中でも「なんとかしてやる!」という謎の闘争心に火がつきました。
なにも全部自分で考えることはなく、代表やマネジャー陣の想いをまずは聞きにいこう。わからないならまずは面倒くさがらずに自分から聞きにいかねばならんなぁと半分反省、半分ネクストアクションへの動機付けになりました。
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人事っていうと一昔前までは採用・給与・福利厚生など決まったオペレーションをいかに効率よく回していくか、みたいなイメージが強かったですが、今は自組織の経営戦略・事業戦略まで頭にインストールした上で中長期的や視野を持って打ち手を考えていく、もっとアクティブでアグレッシブな存在なんだなぁとしみじみ感じながら講義を聞いておりました。
後編では、事業や組織の成長フェーズに合わせた組織デザインについてのお話を振り返りたいと思います。
それでは今日はこの辺で( ˘ω˘)