インターンシップは転換をはじめる
G-net南田です。岐阜を拠点に実践型インターンシップを始めて15年。
1000人近い若者と地域を繋げてきました。2018年からは、内閣府の地方創生インターンシップの推進委員を拝命し、2019年度も引き続き継続してこれからの地域と都市部を繋げるインターンシップのあり方を考えていきます。
一方、民間レベルでは、リクルートキャリアさんや各地のNPOを協働し、インターンシップの品質基準の策定を進めています。インターンシップが溢れかえる中、学生にとっても、企業にとっても、大学にとっても、安心できるプログラムとして、日本中のインターンシップの底上げができるような基準作りを2019年は一気に進めていこうと想っています。
採用、教育、地方創生・・・あらゆる面で、インターンシップは活用されており、そして今後それらが転換点を迎えつつあると考えています。インターンシップという言葉は、これから多方面に変化していくと思います。
通年採用という流れの中での超早期化の一手として
低年次から始まるキャリア教育の一手として
地域の課題解決を推進する地方創生の一手として
そして、若者たちにとっての挑戦の機会の”一つ”として
同時に社会全体の働き方に関する意識も、更に変化をしていく。
個々人の意識変化だけでなく、目下の課題解決や中長期的な人材不足を背景に兼業社会への流れはまだまだ強くなる。ある部分では、本業・副業という分け方すら当てはまらないケースも増えてくるでしょう。
『インターンシップ=中高生・大学生が取り組むもの』
という構図も崩れつつあり、大人たちが挑戦をはじめています。
同時に、
『働く=社会人』
という構図も崩れていくように感じています。
ひとりひとりが資本がなくても事業を始められる中、
気付いた瞬間からはじめる子どもたちもさらに出てくるだろうと思います。
そうした流れは、とても楽しみとも言えるし、とてもシビアとも言えます。
この流れそのものを盲目的に正しいと思うことも危険なことだとも。
さて、そうした流れについて考えるのはさておき、
G-netにとっても、変化するタイミングが来ています。ホンキ系インターンシップをはじめて15年、その姿も様変わりしてきました。
「ホンキ系」
という言葉に込めた想いを自分達が全うしきれているか
この1年ずっと社内でも議論を重ねてきました。
この15年の中で出会った若者たち、共に挑戦してきた企業の方々、地域の仲間たち、そして、そこから生まれた数々の事例や物語。これらが今のG-netの根幹を支えているのは間違いありません。
けれど、時代の変化の中で、インターンシップの意味合いも変化する中で、
僕たち自身も変化をはじめないといけないと思うようになりました。
ホンキ系という当初から描く想いはそのままに、
けれど、時代にあった形を、2019年は模索していきたいです。
インターンシップとはこういうものだ。
G-netがやってきたやり方はこういうものだ。
そういったことから出発するのではなく、
地域産業の新たな挑戦を支え、意欲ある人材の成長を支える。
そのために必要な設計やプロジェクトを地域に用意する。
本来意図した、目指したことを実現できる仕組みへと、
ホンキ系インターンシップを変化させていきたいと考えています。
平成から令和へと時代が変わった今、
規模を一時的に小さくしてでも、過去にとらわれずに
新たな打ち手を常に試行錯誤していきたいです。
転換期を迎えるからこそ、次の時代のひとつのモデルを
G-netとして模索したいと思っています。
インターンシップの底上げと次のモデル開発を岐阜からはじめる
G-netの令和の目標です。