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第44回 ハンガリー陰謀団

1939年5月、ニールス・ボーアは「原子爆弾はそう簡単にできるものではない」と確信し、ユダヤ人救出の事もあり。コペンハーゲンに帰っていきました。
しかしニューヨークに残されたシラードは心配していました。心配というより恐怖です。
「もし、ヒトラーが先に原爆を持ったら世界を奴隷にし、遠慮なくユダヤ人を絶滅させるだろう。
シラードは同じユダヤ系ハンガリー人である、ウィグナー、そして後に水爆を発明するエドワード・テラーも巻き込んで、アメリカ政府に、ナチの核開発の危険性と、こちらへの支援を訴えましたが、「亡命科学者のたわ言」「ハンガリー陰謀団」と揶揄され、全く相手にして貰えませんでした。(続く)

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