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第142回 チャーチルとの決裂

1944年5月16日、ボーアはチャーチル首相に面会を求めました。原爆の情報をソ連にも公開し世界的共有情報とすべきと提案する目的でした。ローズベルトから内々に紹介があり、チャーチルは最初この世界的な大科学者と会うのを楽しみにしていました。
しかしこの会談の直前に別の情報が入りました。
「ボーアはソ連の工作員と接触していました」
会談が始めって僅か30分でチャーチルは激昂しました。
「もう出て行ってくれたまえ。君とは話をしない」
ソ連との原爆情報共有の話が出た時点で、チャーチルはボーアを部屋から追い出しました。
「あいつはソ連のスパイか? 自分が死刑にもなるような行動を取っている事が分からないのか?」
ボーアは傷心のまま帰宅しました。後日、ローズベルトから慰労の言葉がありました。(続く)


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