【コラム】薬の有効性について、積極的に参照すべき情報の特徴【前編】
これまでの【コラム】では、そもそもエビデンスとは何なのか、について解説し、エビデンスを探すための思考の整理方法、そして具体的なエビデンスの検索方法について解説をしてきました。
この【コラム】では、エビデンスを臨床研究(臨床試験や医療記録の解析)の結果を報告した臨床医学に関する論文情報と定義しました。
端的には臨床医学に関する研究論文ということになります。ただし、研究と言っても、その方法論(手法)は様々です。
以下の【コラム】では、エビデンスの検索に当たって、差し当たり「Randomized Controlled Trialと記載のある情報を優先的に見ていくようにすると良い」というお話をしました。そのために、PubMedを使った検索では、検索結果に対して「Randomized Controlled Trial」でフィルタリングをしましたよね。
今回のコラムでは、Randomized Controlled Trialの概要について【前編】と【後編】の2回に分けて解説したいと思います。
ちなみに、本コラムで紹介した概要を理解できれば、Randomized Controlled Trialの結果を報告した論文は、数分で読めるようになります(大げさではなく本当です)。これを機会に、ぜひRandomized Controlled Trialについての理解を深めていただければと思います。
「三た論法」再び……
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