下痢止めを服用したら自動車運転NG!?ロペラミドと傾眠の副作用の関係は?
大鵬薬品工業株式会社は、2024年3月13日付のニュースリリースで、「ソルマック®キュアールD(指定第2類医薬品)」を新発売すると発表しました(大鵬薬品工業.2024.3)。
「食べすぎや飲み過ぎによる下痢に水なしでのめる」というコピーで、ソルマック®キュアールSの姉妹品として、ダブルブランド戦略が展開されています。
ソルマック®キュアールDの有効成分は、ロペラミド塩酸塩、ビオヂアスターゼ2000、ラクトミン(フェカリス菌)の3種類で、剤形は口腔内崩壊錠が採用されており、水なしで服用が可能です。
むろん、ロペラミドを主成分とする薬剤だけに、服用後の乗り物もしくは機械類の操作が禁止されています。製剤添付文書の「してはいけないこと」にも、以下のような記載があります(太字強調は筆者)。
ロペラミドの副作用として、傾眠をイメージできるかどうかは、本剤の販売実務において重要なポイントかと思います。
今回は、ロペラミドがどれほど眠気を催すのかについてエビデンスを整理したうえで、同薬の適正使用に関するロジックをまとめます。
ロペラミドはなぜ眠くなる!?
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