
紅麹サプリメントからプベルル酸が検出!?登録販売者として、どのように情報を整理すべきか
「紅麹」成分を配合したサプリメント(以下、紅麹サプリメント)による健康被害が拡大しています。厚生労働省は2024年3月29日に、同サプリメントからプベルル酸と呼ばれる物質が検出されたことを発表しました(朝日新聞デジタル. 2024年3月29日)。
機能性表示食品は、登録販売者の実務にとっても馴染みの深い商品アイテムだと思います。むろん、機能性表示食品の有効性や安全性の評価は、薬剤師の実務にとっても重要課題でしょう。
しかし、薬剤師が機能性表示食品の臨床エビデンスを全てガバレッジしているとは思えません(むろん、例外はあるかもしれませんが……)。その意味において、機能性表示食品に対する登録販売者と薬剤師の知識の間には、大きな差がないことの方が多いのではないでしょうか。
逆に言えば、今回のような機能性表示食品に関する健康被害が生じた場合に、その安全性に対する最新知見について、エビデンスを検索し、実際に読み、活用できるスキルを駆使できれば、アセスメントの範囲と深さは薬剤師(あるいは医師)と登録販売者で相違ないとも言えるでしょう。
今回の【コラム】では、機能性表示食品から想定外の物質が検出されたというメディア報道を前に、登録販売者がどのように情報収集すれば良いのか、そのコツをご紹介します。また、プベルル酸についてこれまでに公表されている知見を整理し、紅麹サプリメントとの関連性を考察します。
差し当たり、「プベルル酸」でPubMed検索する
ここから先は
2,465字
/
1画像
この記事のみ
¥
300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?