読書の”効果”とお薦めの本~本を読みたいけれど、どんな本を読んでよいかわからない人へ~
インターネットの普及により、人と人とのコミュニケーションは、「話す」「聞く」から、「書く」「読む」という仕方へ変化しつつあります。毎日、膨大な量のテキストがインターネット上に投稿され、その言語記号に対するアクティビティが現実社会にもたらす影響ははかりしれません。
従来のコミュニケーションにおける“顔の表情”、“しぐさ”、あるいは“振る舞い”、などが果していた役割が、テキストの発信の仕方と受け取り方にとって代わっていく。そんな未来もすぐそこまで来ている、あるいは既にそんな社会が形成されつつあるように思います。人と人が直接的に関わらないコミュニケーションにおいて、語彙力、文章理解力といったスキルは、今後ますます重要になるかもしれませんね。
語彙力や文章理解力といえば、「本を読むことが大切」なんてよく言われるわけですけど、実際、読書量は語彙力や文章理解力の向上につながるものなのでしょうか。この記事では、「読書」がもたらす語彙力と文章理解力への影響に関して、これまで報告されている研究論文を簡単に整理します。また『本を読むのが大切なのはわかるけれども、いったいどんな本を読んだらよいのか分からない』というような質問に対する回答を模索します。
僕は基本的に、誰かに本を勧めるということはしません。本の価値は読み手が決めるのであって、誰かから押し付けられるものではないからです。ただ、人生を丸ごとを変えてしまうような本との出会いはしばしば重要です。今回取り上げた本はいずれも僕のモノの考え方、見かたに影響を及ぼしてきた本たちです。個人的な趣味に傾いていることは否めませんが、本を読むきっかとなることができたらうれしいです。
[目次]
■読書量と語彙力、文章理解力の関係
■どんな本を読む?…まずはこの1冊から
■読んでみたら面白いかも…個人的なおすすめ書籍
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