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【コラム】漢方薬の有効性に関するベストエビデンスとは!?東洋医学会が選ぶKampo Best RCTをレビュー

 市販薬の販売に携わっている専門職であれば、漢方薬に興味や関心をお持ちの方も多いと思います。
 以前の【コラム】では、漢方薬に関する質の高い情報源として、日本東洋医学会の公式ジャーナル「Traditional & Kampo Medicine」をご紹介しました。

  日本東洋医学会では、過去20年にわたって、漢方治療エビデンスレポートを発刊しています。同学会のウェブサイトでは、2024年12月28日時点で2023年のアップデート版までが公開されています。

 最新の漢方治療エビデンスレポートに掲載されたランダム化比較試験(RCT)のうち、最も注目を集めた研究(掲載ジャーナルのインパクトファクターやGoogle Scholarの引用数が高い研究)を厳選した「Kampo Best RCT」が、Traditional & Kampo Medicine誌に2024年12月12日付で掲載されています。

Motoo Y, Tominaga K, Suzuki H, Kaido T, Matsuda C, Morita S, et al. Selection of best randomized controlled trials of Japanese Kampo medicines: Introduction of the trials and the hardships in their conduction. Traditional & Kampo Medicine. 2024. https://doi.org/10.1002/tkm2.1438

 今回の【コラム】では、同論文に掲載された「Kampo Best RCT」をご紹介したうえで、漢方薬の有効性を評価する上での課題を考察します。

日本東洋医学会が選ぶKampo Best RCT!!

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