クルーズ船を降りた乗客の報道について
昨日から陰性の乗客の下船が始まっている。各TV局が下船した乗客を取り囲んでインタビューをしたり、わざわざ家について行って、その様子をつぶさに報道している。
武漢からの第一便が到着した時、乗客を代表して2人の方がインタビューに応じてくださったが、その時の囲み取材が問題になったばかりだというのに。
今回下船された方はPCR検査を受けて陰性ということが判明しているが、その検体を取ったのは下船直前ではない。また陰性がのちに陽性に変わるというのは事例としてあることだ。
今回下船された方が危険だと言っているのでは全くない。乗客には意識が高い方も多く、しばらくは家に籠ったり、今後外出を控えるという方が多いのも事実だ。
ただある程度の危険性があるところに、メディアの方が濃厚に接触することが、問題があるのではないか。密着取材をする側にその認識が十分にあるのだろうか。
メディアの方が知らず知らずのうちに、ウイルスの媒介者となることは避けなければならない。下船した方々を家まで追い回したりせず、どうしても船内の様子が聞きたければ、電話でもスカイプでもいいではないか。
この病気にはわからないことが多い。しかもまだ拡大途中だ。少しでも危なそうなことはみんなで気を付けて避ける。自分がかからないために。人にうつさないために。