オーストラリアを応援したい!

引き続き山火事の話。

日本ではあまり報道されないので自分で検索すると、オレンジ色の画像がたくさん出てくる。迫りくる火の中を、ホース片手に奮闘するオーストラリアの消防士さん。その中にはボランティアもたくさん含まれている。消火活動中に亡くなった消防士さんの中には、この5月に初めてのお子さんが生まれる方も。会えないまま天に召された。本当に胸がつまる。

画像を見ると、マスク無しに消火活動をされている人もいる。鎮火されたあとの現場でも煙いというので、現場での息苦しさはどれほどのものか。とにかく「みんなで消そう」と頑張っているだろうから、装備も足りないだろう。

山火事といえば、カリフォルニアでもよく起きる。カリフォルニアとオーストラリアは半球が違うので、季節が逆だ。山火事は主に夏に起きるので、これまではお互い助けあって、機材や人を融通していたそうだ。だが気候変動の影響で、山火事の時期が重なるようになり、そういう助け合いも難しくなっているとか。

オーストラリアの山火事も昔からよく起きていた。だがこのような大規模なものはこれまでにない。デンマーク一国以上の面積がすでに消滅したそうだ。火災により、一時的に69.8度になったところもあるという。

私がオーストラリアに滞在していた時、40度を超えることは何度かあった。

借りていた家に古いクーラーはついていたが、使わなかった。いつもそのクーラーに向かって、アリが一列になってベランダから侵入していたから。最初は黒い線が書いてあるのかと近くに寄ってみると、それは線ではなくアリ。多分クーラーの内部に巣があるのだろう。日本だとクーラーの中を掃除するスプレーがあるが、オーストラリアでは見かけなかったし、そもそもいつ掃除したかわからないクーラーの内部を開ける勇気がなかった。だから、つけられなかった。

40度超えでクーラーをつけないとどうなるか。家の中の金属という金属が熱くなる。ドアノブやテーブルの足。冷蔵庫の取っ手。ただまあ、それがずっと続くわけではなく、日本の夏と違い湿度がないので、耐えられた。

私の場合は、暑ければ近くのスーパーにでも行けば、涼むことはできた。しかし、今現地では、変電所がやられているので、停電になっているところも多い。涼めるところがないのだ。

火災から発生する煙も、呼吸器に悪影響を及ぼす。だが、もともとマスクをする習慣のない人たちだ。しかもこのような煙から守るようなマスクは、通気性が悪い。40度を超える暑さの中、それをつけて過ごすのは地獄だ。大人はまだ頭で理解できても、子供がつけるのは無理だろう。

日本で災害が起きるとすぐに、テレビ局で募金のサイトが立ち上がる。まあ他国の災害にもいちいち対応していたら、きりがないのだろうが、今回のオーストラリアの火事は本当にひどい。原因は地球温暖化なんだけど、その対策云々よりも、まず少しでも日本の方が関心を持ってくれて、募金ができるシステムができないだろうか。

不眠不休で頑張っている消防士さんに、少しでも装備を届けたい。

煙くて咳き込む子供たちをどうにかしてあげたい。








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