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Excelで標準偏差を求める方法と、それを棒グラフや散布図で表現する方法

①標準偏差とは

標準偏差(standard deviation)はデータのばらつきを表す指標です。

データが平均値からどれだけ散らばっているかを示し、値が大きいほどばらつきが大きいことを意味します。

エクセルを使うと、簡単に標準偏差を求めることができます。

②標準偏差を求める準備

標準偏差を求めるためには、データの平均を計算し、データの各値が平均からどれだけ離れているかを計算する必要があります。


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③エクセルでの標準偏差の求め方

エクセルでは標準偏差を求める関数が複数あります。主なものを紹介します。

1STDEV.S関数
STDEV.S関数「標本標準偏差」を求める関数です。

標本データ(サンプルデータ)に対して使用します。書式は以下の通りです。

=STDEV.S(範囲)

たとえば、A列にデータが入力されている場合、=STDEV.S(A1:A10)と入力すると、セルA1からA10までの標準偏差を求めることができます。

2STDEV.P関数
STDEV.P関数「母集団標準偏差」を求める関数です。

母集団全体に対して使用します。書式は以下の通りです。

=STDEV.P(範囲)

母集団データがある場合に、=STDEV.P(A1:A10)のように指定します。

④棒グラフで標準偏差を表現する方法

エクセルでは標準偏差を棒グラフにエラーバーとして表現することができます。

エラーバーはデータのばらつきを視覚的に確認するために役立ちます。

1)データを準備する
エクセルシートにデータを入力し、各グループの平均値と標準偏差を計算しておきます。

2)棒グラフを作成する
❶平均値を含むデータ範囲を選択し、エクセルの「挿入」タブを開きます。
「棒グラフ」から2D棒グラフ」または3D棒グラフ」を選択して挿入します。

3)エラーバーを追加する
❶棒グラフをクリックして「グラフ要素」を開き、「エラーバー」を選択します。
❷エラーバーを追加したら、標準偏差の数値を指定する設定を行います。

エクセルの「エラーバーオプション」から「カスタム値」を選択し、標準偏差のセル範囲を指定します。


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⑤散布図で標準偏差を表現する方法

散布図では、各データポイントがどれだけばらついているかを視覚的に表現することができます。

1)データを準備する
データをX軸とY軸の値として用意します。

2)散布図を作成する
❶データ範囲を選択し、「挿入」タブから「散布図」を選択して、適切な形式の散布図を挿入します。
❷必要に応じて、データポイントごとにエラーバーを追加することもできます。

エラーバーの設定は、棒グラフと同様に「エラーバーオプション」からカスタム値を設定することで行います。

⑥注意点とポイント

データ範囲の選択
関数で標準偏差を求める際は、データ範囲を正確に指定する必要があります。

誤って不要なセルを含めてしまうと、標準偏差の結果が正確でなくなります。

サンプルデータか母集団データかの選択
STDEV.S
STDEV.Pの違いを理解し、データがサンプルか母集団かによって適切な関数を使い分けましょう。

エラーバーの設定
標準偏差を可視化する際は、エラーバーの設定を間違えないように注意してください。

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