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エクセルで内訳がわかりやすい「二重の円グラフ」を作成する方法
初心者向けに手順を順を追って解説します。二重の円グラフは「ドーナツグラフ」を使うと簡単に作成できます。
複数のデータセットを同時に表示し、それぞれの内訳や構成を一目で確認するのに便利です。
①二重の円グラフ(ドーナツグラフ)とは?
二重の円グラフ(ドーナツグラフ)は、複数のデータセットを外側と内側の円で同時に表現します。
例えば、ある年の売上内訳と前年の売上内訳を比較する場合や、全体に対するカテゴリ別の比率を表示したいときに便利です。
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②データの準備
エクセルで二重の円グラフを作成するには、まずデータを整えます。
以下のように、各カテゴリごとのデータを2列(または複数列)に分けて入力しましょう。
データ例
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161377197/picture_pc_35b5294d113593b7b1cc57208a81b870.png)
このように、内側の円を「2023年の売上」、外側の円を「2024年の売上」として表示することができます。
ヒント
カテゴリと年度ごとにデータをまとめておくと、視覚的にわかりやすいグラフを作成できます。
③データを二重の円グラフに適した形式にする
Excelのドーナツグラフは、行または列のデータを2つの系列に分けて入力することで、二重構造にすることができます。
上記のデータを次のようにまとめてみます。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/161377277/picture_pc_2e4cfa2efb4b97399eee77a9a1115508.png?width=1200)
④二重の円グラフを作成する手順
❶データ範囲を選択
先ほどのデータを含む範囲をドラッグして選択します。
❷「挿入」タブをクリックします。
❸「ドーナツグラフ」アイコンを選択します。
・「円グラフ」アイコンをクリックすると、ドーナツグラフのオプションが表示されます。
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❹選択すると、データがドーナツグラフとして表示されます。
注意点
データが表示されない場合や正しく反映されない場合は、選択範囲を再確認してみましょう。
カテゴリや値の順序に誤りがあると、円グラフが不正確になります。
⑤グラフのデザイン調整
グラフが表示されたら、次に見やすくするためにデザインを調整しましょう。
❶グラフのタイトルを追加
1. グラフをクリックして、「グラフタイトル」のテキスト部分をクリックします。
2. タイトルを入力し、グラフの意味をわかりやすくします。
❷ラベルの追加
1. グラフ上で右クリックし、「データラベルの追加」を選択します。
2. ラベルを追加すると、各セクションの数値が表示され、内訳がわかりやすくなります。
❸色の変更
1. 「グラフデザイン」タブから、「色の変更」をクリックし、カスタムカラーやテーマカラーを選択します。
2. カテゴリや年度ごとに異なる色を設定すると、グラフが視覚的に見やすくなります。
ヒント
外側と内側の円で色を統一しすぎないようにすると、どちらのデータに属するのかが一目でわかりやすくなります。
⑥グラフのサイズと形状の調整
ドーナツグラフは、その形状を調整することで、より情報がわかりやすくなります。
❶グラフを選択し、「データ系列の書式設定」をクリックします。
❷「穴のサイズ」を調整して、内側の円と外側の円の間隔を調整します。
通常、穴のサイズを小さくすることで、円が二重に見えやすくなります。
⑦二重の円グラフを使用する際の注意点
データの数が多すぎると見づらい
ドーナツグラフでは、5~6カテゴリ以内に収めるのが理想です。
カテゴリが多すぎると、各項目が小さくなり、見づらくなります。
色の区別
外側と内側の円で同じ色を使いすぎないようにしましょう。
各系列がどのデータか区別できるように配色に注意します。
凡例(ラベル)の位置
凡例がグラフ外にあると見づらくなるため、ラベルをデータポイントに直接表示するのがよいでしょう。
EXCELグラフ作成データを可視化するノウハウ ↓
⑧ 完成したグラフの活用例
完成した二重の円グラフは、次のような用途で活用できます。
年次比較
例えば、前年と今年の売上内訳を比較し、どのカテゴリが増加したか一目で把握できます。
製品カテゴリ別の構成比
製品ラインナップ別の売上構成や市場シェアの推移を把握するのに役立ちます。
まとめ
以上が、Excelで二重の円グラフ(ドーナツグラフ)を作成する手順です。
データの準備からグラフの調整まで順を追って進めることで、初心者でもわかりやすいグラフが作成できます。
複数のデータセットを視覚的に比較するのに適したこのグラフは、報告書やプレゼンテーションにも役立ちます。