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NoCodeツールを使って業務アプリを作成
NoCodeで業務アプリを作る方法
①NoCodeとは?
NoCode(ノーコード)とは、プログラミングをせずにアプリやシステムを作成できるツールやプラットフォームのことを指します。主なNoCodeツールには以下のようなものがあります。
・Glide(Googleスプレッドシートと連携してアプリを作成)
・Airtable(データベース管理と簡単なアプリ作成)
・Bubble(本格的なWebアプリ開発が可能)
・Adalo(スマホアプリの作成向け)
・Power Apps(Microsoft製で、業務向けのアプリ開発向け)
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②NoCodeで業務アプリを作る手順
❶作りたいアプリの目的を決める
まず、どんな業務アプリを作りたいのかを明確にします。
例
・社内のタスク管理アプリ
・経費精算システム
・勤怠管理アプリ
・顧客管理(CRM)システム
❷NoCodeツールを選ぶ
目的に応じて適切なツールを選びます。
・Googleスプレッドシートを活用した簡単なアプリ → Glide
・データ管理とアプリ作成を両立させたい → Airtable
・複雑な業務アプリを作成したい → Bubble
・Microsoft環境と連携したい → Power Apps
❸データの準備
アプリの動作の基盤となるデータを準備します。
例えば、顧客管理アプリなら「顧客名・連絡先・購入履歴」などの情報をGoogleスプレッドシートやAirtableに登録します。
❹アプリのUIを作成
NoCodeツールにはドラッグ&ドロップでUIを作成できる機能があります。ボタンや入力フォームを配置し、ユーザーが使いやすいデザインにします。
❺ロジックを設定
・ユーザーがデータを入力したときにどのように処理するか
・ボタンを押したらどの画面に遷移するか
・通知やメールを送信するか
などの動作を設定します。これもほとんどのNoCodeツールでは視覚的に設定できます。
❻テストを行い、修正
アプリを実際に動かしてみて、不具合がないか確認します。問題があれば修正し、動作がスムーズになるよう調整します。
❼運用・改善
リリースした後も、ユーザーのフィードバックを受けながら機能を改善していきます。
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③NoCode業務アプリのサンプル
【サンプル1】
簡単なタスク管理アプリ(Glide)
機能
・タスクを追加・編集・削除
・タスクのステータス管理(未完了・進行中・完了)
・期限のリマインダー通知
実装方法
1. Googleスプレッドシートに「タスク一覧」シートを作成(列:タスク名、担当者、期限、ステータス)
2. Glideにシートを読み込ませる
3. アプリのUIを設定(タスク追加ボタン、編集画面など)
4. フィルター機能を追加して「完了済みタスクを非表示」にする
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④NoCode業務アプリ作成のポイント
✅ データの整理をしっかり行う
→ どのデータが必要かを最初に整理し、適切な形式で入力する
✅ シンプルなUIを意識する
→ 業務で使う場合、複雑すぎるUIはかえって混乱の元
✅ 権限管理を考慮する
→ 誰がどのデータを編集できるのか、アクセス制限を適切に設定する
✅ 将来の拡張性を考えておく
→ 最初はシンプルでも、将来的に機能追加を見越して設計すると良い
⑤NoCode業務アプリ作成の注意点
⚠ カスタマイズの限界
→ 複雑な業務ロジック(高度な計算やAIを活用した分析など)はNoCodeでは難しい場合がある
⚠ ツールごとの制限
→ 無料プランでは機能制限があったり、データ保存容量が少なかったりすることがある
⚠ 処理速度の問題
→ データ量が増えると動作が遅くなることがあるので、適切にデータ管理を行う
⚠ サポート体制
→ ツールによっては日本語のサポートが少ないものもある
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⑥NoCodeテンプレートの活用
NoCodeツールには、すぐに使えるテンプレートが多数用意されています。
例えば
・Glideのタスク管理テンプレート
・BubbleのCRMテンプレート
・Power Appsの勤怠管理テンプレート
テンプレートを活用すると、ゼロから作らなくてもすぐにアプリを作成できます。
⑦NoCodeで業務アプリを作るメリット・デメリット
✅ メリット
・開発スピードが速い(数時間~数日で完成)
・開発コストが低い(エンジニア不要)
・社内で運用・改善しやすい
・プログラミングの知識が不要
❌ デメリット
・複雑なシステムには向かない
・ツールごとに制限がある
・カスタマイズの自由度が低い
・データの移行が難しい場合がある
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⑧まとめ
NoCodeを活用すれば、プログラミングの知識がなくても業務アプリを作成できます。
特に「シンプルな業務管理ツール」や「データの可視化」などはNoCodeツールと相性が良いです。
まずは無料プランを試しながら、小さなアプリを作成し、業務に役立ててみましょう!