スマホゲーム作成【パズルゲーム】
シンプルなブロック落としゲームを例にして説明します。
ここでは、ゲームのロジックや基本的な動作を実装する手順にフォーカスします。
プログラムのサンプルコードも含めて説明していきます。使用するプラットフォームやツールとして、一般的なUnity(C#)を使用する方法を例にして解説します。
ステップ1: 準備
❶開発ツールのインストール
Unity HubからUnityエディタをダウンロードしてインストールします。
❷新規プロジェクト作成
Unity Hubで新規プロジェクトを作成し、プロジェクトのテンプレートとして「2D」を選択します。名前は「PuzzleGame」としておきましょう。
ステップ2: ゲーム画面のセットアップ
❶シーンの作成
シーンはゲームの各ステージや画面に相当します。
新規プロジェクトを作成すると「SampleScene」が用意されるので、これを使います。
❷背景の配置
シンプルな背景を配置します。
Unityの「Hierarchy」ビューで「Right-click > UI > Image」で背景イメージを追加します。
❸グリッドレイアウト
ブロックを並べるためのグリッドを用意します。
「Right-click > UI > Panel」でパネルを作成し、名前を「Grid」に変更。次に「Grid Layout Group」コンポーネントを追加して、ブロックが並べられるように設定します。
ステップ3: ゲームロジックの実装
❶ブロックのスクリプトを作成
ブロックの動作を制御するためのスクリプトを作成します。
Unityエディタで「Scripts」というフォルダを作成し、その中に「Block.cs」という名前のC#スクリプトを作成します。
using UnityEngine;
public class Block : MonoBehaviour
{
// ブロックの初期設定
public void Initialize(Color color)
{
GetComponent<SpriteRenderer>().color = color;
}
}
❷ブロック生成のスクリプト
新しいブロックを生成し、ランダムな色で配置するコードを作成します。
ここでブロックが落ちていくシンプルな動作を追加します。
using UnityEngine;
public class GameController : MonoBehaviour
{
public GameObject blockPrefab;
public Transform grid;
void Start()
{
// 初期ブロック生成
SpawnBlock();
}
void SpawnBlock()
{
GameObject block = Instantiate(blockPrefab, grid);
block.GetComponent<Block>().Initialize(RandomColor());
}
Color RandomColor()
{
return new Color(Random.value, Random.value, Random.value);
}
}
❸ブロックの移動
ブロックが下に落ちていく機能を追加します。
public float dropTime = 1.0f;
private float timer = 0.0f;
void Update()
{
timer += Time.deltaTime;
if (timer >= dropTime)
{
DropBlock();
timer = 0.0f;
}
}
void DropBlock()
{
// ブロックを1段下げる処理
transform.position += Vector3.down;
}
ステップ4: 画面タッチでの操作
スマホゲームなので、タッチ操作でブロックを移動させる機能を実装します。
UnityのInputクラスを使い、タッチの方向でブロックが左右に動くようにします。
void Update()
{
if (Input.touchCount > 0)
{
Touch touch = Input.GetTouch(0);
if (touch.phase == TouchPhase.Moved)
{
Vector2 touchDelta = touch.deltaPosition;
if (touchDelta.x > 0)
{
MoveBlockRight();
}
else if (touchDelta.x < 0)
{
MoveBlockLeft();
}
}
}
}
void MoveBlockRight()
{
transform.position += Vector3.right;
}
void MoveBlockLeft()
{
transform.position += Vector3.left;
}
ステップ5: ゲームオーバーとスコア
❶ゲームオーバー判定
ブロックが画面上部に到達したらゲームオーバーにします。
❷スコア管理
同じ色のブロックが揃ったら消える機能を実装し、スコアを加算します。
ステップ6: ビルドとテスト
❶ビルド設定
Unityの「File > Build Settings」から「Android」や「iOS」を選択してプラットフォームを設定します。
❷テストとデバッグ
スマホデバイスにインストールし、動作を確認します。
スマホコントローラー ↓
まとめ
この例を元に、さまざまなパズル要素やデザインを追加して、独自のスマホパズルゲームを完成させることができます。