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キャンプ写真を印象的にするTIPS
2020.3.10 訂正&追記しました
こんにちは。
普段は割とカッコいい感じの写真を撮るのが得意ですが、実態は手元ゆるめのおっちょこちょいマイスターでキャンプ大好きな私が、キャンプ写真を一段と印象的に調理するコツを伝授しようと思います。
尚、本記事では「インスタ映」とか「ギアに囲まれた俺」を求める為のTIPSではなくて
「誰でも、綺麗な写真が撮れる方法」
を目指している方向けの記事なので、自然大好き、光大好きの写真愛好家の方は是非読んでみてください。もちろん、ゆるふわiphone二ストの方にも参考になると思います。前置きは短めに、それではプロのフォトグラファーによる記事の開幕です。
写真撮影は早朝がベスト
全神経を駆使しよう
最初にお伝えしたいことは、写真を撮る時間帯が"一番大事"という事です。なぜなら、写真を構成している大切な要素に"光"があります。
・山から突き刺さるような光
・太陽が眩しい朝の光
その時間帯に撮る写真がとても素敵なのは、写真を撮る方とキャンパーの方なら90%以上の方は熟知しているのではないでしょうか。
なぜ夕日じゃなくて朝日が良いのか、それは"朝露"という素晴らしい被写体が存在するからです。まずはこちらの写真をご覧ください。
太陽の光で、朝露がキラキラ反射していますよね。このキラキラ感を出せるのは雨上がりか早朝の時間しかありません。太陽が眩しい逆光の立ち位置から朝露を見ると、目視で朝露が反射する様子が分かるのですが、実際にキラキラしているのは足元のなので、写真の撮り方はカメラを地面スレスレで構えて、手前のキラキラをアングルに入れるのがベターです。普通に直立不動で撮っていたらキラキラ感は出ません。是非、カメラが濡れるギリッギリを狙ってください。手は朝露でべちょべちょになりますが、そんな事気にしません。冬は地獄。
*3枚目はレンズのf値を開放にして、強いボケ味で朝露のキラキラ感を演出しました。
この写真を構成しているもの
朝露+逆光+霧
ちなみに、こちらの写真も水面ギリギリで撮影しました。
水面の反射は大きな湖に見えますが、実は"たまたま見つけた水たまり"で、広角レンズの効果によって大きく見えているのです。空気が澄んでいる+無風の状態だから撮れる写真なので、是非こちらもトライしてみてください。風が吹いていると、水面が揺れて綺麗な反射にならないのです。自然感が中々増すと思います。
この写真を構成しているもの
逆光+反射+無風
ご飯を撮るなら俯瞰が楽
"ソトごはん感を演出しよう"
キャンプ飯を撮るのに一番楽なのは俯瞰で撮ることです。真上からパシャっと撮るだけで、大地の雰囲気や食材感を出すことができるので是非チャレンジしてみてください。一番大切なことは、"外で食べている感"です。オサレなランチョンマット、摘んできたお花たち、一欠片の果物も大切かもしれませんが、私はクッカー、地面、木の質感を演出する方が無骨感が出て好きなので、見せるものは少なく、なるべくシンプルに撮るように心がけています。だいたい35mmでサクッと撮ります。だって早く食べたいから。
補足ですが、画面いっぱいに食材が映らないように、少し引いて撮ってみた方が良いかもしれません。"ソトごはん感"をお忘れなく。とはいえ色々な撮り方があるので、自分がベストと感じる撮り方を見つけるまで撮るしかないんですけどね!それよりも熱々のごはんを食べましょう!
この写真を構成しているもの
ごはん+俯瞰+地面
夜のじかんは光を見極めよう
三脚…面倒だな
キャンパーにとって、一番撮影が難しい時間帯が"夜"です。ハッキリ言って暗いです。東京って本当に明るいんだな…本当に自然と正反対なんだな…と思うほど暗いです。だから星も綺麗ですし、目が覚醒して暗くても割とよく見えるようになるのもメリットかもしれませんが、カメラは人間みたいに優秀な目を持っていないので、光がない環境にとてつもなく弱いです。
上の写真をご覧ください。焚き火の光で明るく見えるかもしれませんが、実はこの写真設定値はビックリ。
sony α7iii 35mm
1/30ss f2 ISO4000
で撮影されたものです。言ってしまえば、"薄暗い夜のバーと同じ明るさ"と思って頂いて構いません。焚き火とはいえ、それだけ暗いのでブレて上手に撮れないのが難点ですよね。しかも露出差も激しいし光のコントロール難ししゴニョゴニョ…ということで、基本は三脚を使って撮影するのが良いですが、写真を普段から撮っている方は脇締めて呼吸をとめて、気合で撮影すれば10回に1枚はベストが撮れているはずです。手振れ補正が搭載された現代技術のカメラに頼りましょう(笑)
とはいえハーフNDフィルターとかphotoshopのスキルがあれば割と解決するのですが、これを学ぶくらいなら星見ながら寝転んでみましょう。
だって経験はプライスレスだもの。
2枚目の写真は、満月の夜に撮影したもの。
月の光って、結構明るいんです。とはいえ設定値は1/3ss ISO8000なので、肉眼がどれだけ優秀か分かりますよね。
この写真を構成しているもの
貴重な光+気合+根性
ストーリーは引きと寄りで作る
発信に必要なこと
さぁ、撮った写真をSNSで公開するぞと意気込んだものの、よく見る玄人系無骨キャンパーの多くは"手元に見える世界"しかほぼ写真をアップしていません。無骨クッキング、無骨焚き火、無骨ナイフ、無骨無骨無骨アップなど、私は結構好きですが世の中に発信する為には"引きと寄りのバランス"が大事だと考えています。
まずはこちらをご覧ください。
引きのカットで"場所"と"季節"を説明。
寄りのカットで"状況"と"雰囲気"を伝える。
もし可能でしたら、キャンプ道具が写っていなくても何かを連想させるイメージカットがあると、より素敵かもしれませんね。旅の思い出や、綺麗な光、景色など。
何となく引き込まれる世界になりますよね。1枚だけでは完結しない写真も、連続すればキャンプの思い出をストーリーで語ることができる上に、写真を見る人にとって優しい投稿になるので「誰でも綺麗に撮れる写真」から「素敵な思い出を伝える1日の写真」にランクアップすることができます。
引きで世界観を演出し、寄りで状況を説明する。そして要所に旅の思い出とイメージカットを組み込めば、あなただけの視点を切り取ったオンリーワンの世界が見えてくるはずです。是非、意識して撮ってみてください。1泊2日の場合は、割と時間がなくて結構大変なので、撮るときはまとめてサクッと撮った方が良いです。
この写真を構成しているもの
イマジネーション+組写真+バランス感覚
さいごに
以上、"キャンプ写真を印象的にするTIPS"はいかがでしたか?あくまで個人的な見解でお話をしているので「これが正解!」とは思っていませんが、写真業を生業にしているので多少は参考になって頂けたのかも?…と思っています。もちろん、カメラのスペックや技術面の差は人それぞれかもしれませんが、折角思い出を綺麗に残すなら最小限の知識を持って撮った方が面白いですし、写真を見返した時に色々と思い出せて嬉しくなりますよね。
是非ぜひ、本記事を参考にして頂けたら本望です。キャンプ仲間と共に自然を堪能して、最高のキャンプライフで素敵な時間と経験を体験しましょう!
*2020.3.10 追記
そんな経験や思い出を綺麗な写真に残してくる人がいたら、どれだけ最高かな…って考えた事はありませんか?折角のキャンプを楽しみたいし、綺麗な思い出にも残したい…!という皆さんの為に、ふらっとキャンプ場に出没して写真を撮る活動を始めました(笑)いつかお会いできる日を楽しみにしていてください。
それではまた。
Syuheiinoue
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