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「人の役に立ちたい」が就活の軸としてダメなのはなぜか

あなたはどんな時にお金を払いますか?

食べ物、洋服、交通費。
WEBサービスにお金を使うことも当たり前になってきましたね。
少し前まで「アプリ課金なんてとんでもない」という風潮があり
スマホよくわからないからガラケー派、なんて大人もいたはずです。
10代、20代の方はちょっと信じられないでしょ?

スマホより以前はこのガラケーと言われる携帯電話が主流でしたが
それもここ数年でサービス終了が発表されました。
つまり携帯電話=スマホが常識になっているのが現在です。

アプリ課金怖い、という風潮も変わってきました。いまや動画や音楽などサブスク課金は当たり前になっています。

こうしてスマホが主流となりお金の姿は現金からデジタルに変わってきましたが私たちがお金を使う理由は変わっていません。

ものすごくシンプルに言うと私たちは「自分にとって必要」だと感じるから
お金を払うわけですよね。

お金を出して買えるものは全て誰かが作ってくれたものです。
物、サービス、全て誰かが考えて商品化して流通してくれている。
だからこそ、欲しいと思った時にお金と交換して手に入る状態が可能になっています。

これら全てがどこかのだれかが行っている。それが仕事として成立しています。
つまり仕事とは、誰かの役にたっているからお金を払ってもらえるんですね。人の役に立っているから会社が存在できていると言えます。

ところで皆さんは日本にある事業所の数をご存じですか?
事業所とは、企業も学校も病院も含めた事業活動が行われている一定の場所を指します。
今回調べたところ、総務省のHPに609万2千事業と書いてありました。
(平成18年度調査ですが、これが最新のようです)

609万2千もの事業所すべて、誰かの役にたっているから存在出来ています。
仮にとある事業所の本音が人助けではなく「金儲けしたい」だったとしても、誰かが必要だと感じてくれなければお金を払ってもらえません。

つまり「誰かの役にたちたい」という理由だと全ての事業所が当てはまってしまうのです。
誰かの役に立つ、ということは事業が成り立つ前提条件なので就職活動の指針としては範囲が広すぎるんですね。

じゃあどうすればいいのか。

人の役に立ちたい、という思いはそのままに
実際にどんな行動を取って行きたいか、自分の行動で考える必要があります。

コツは自分を主語にすることです。

人の役に立ちたい。じゃあ私は具体的に何をやりたいのか。

人の役に立ちたい。じゃあ私はなにができるのか。

人の役に立ちたい、という言葉自体がダメなのではありません。それだけだと「他の会社も人の役に立ってるけど、なんでうちに来たいの?」と面接担当の方は思うでしょう。

就職活動ではあなたの「人の役に立ちたい」という想いを自分事まで落とし込んで言葉にし、面接官に伝える必要があります。だから過去の経験や考え方を知る必要があるのです。いわゆる自己理解ですね。

自己理解は自分一人で行うより、鏡となってくれる人や場所を上手く利用しましょう。就活生は無料でキャリア支援が受けられる場所が沢山あるはずです。

キャリア支援をする側はちゃんとお金を貰っていることが大半だと思います。つまり仕事です。仕事としてお金を貰っている分、こちらも対価を払うわけです。その対価とは就活生がより良いキャリア選択ができるように支援することです。

就活はじめたけどまだ選び方がよくわからない。就活の軸がぼんやりしている。そんな方こそキャリア支援を活用してください。私たちはその為に学生支援という場所で働いているのですから。

次回はそれでも自分でなんとかしたい方向けに、記事を書いてみたいと思います。


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