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やりたくない事から仕事を探す方法

やりたいことって言われてもわからない。でも就職活動しなきゃいけない。じゃあいっそやりたくない事から仕事を探してみませんか?というお話です。

私たちはやりたい事や好きな事を自然とやっています。無意識なので好きとさえ自覚していないこともあります。

だれかにそれ好きなの?とかそれ得意なんだね!と言われて初めて

「あ、自分ってこれが好きなんだ。人より得意なんだ」と気付きます。だから就活の軸探しに「過去に褒められた経験や過去の体験を思い出してみましょう」とよく言われるのですが

そんなエピソード無い!思い出せない!もうっ就活になんで過去のことが関係あるの?とテンションが下がっている学生さんもいるのではないでしょうか。

自分に向き合い、自分を知ることは仕事を選ぶ上で重要です。でも過去経験を思い出す方法がやり辛い方もいらっしゃるでしょう。

そもそもやりたい事も自分に何ができるかもわからないから進路を選ぶのが難しい訳です。

そこで思いついたのが、いっそやりたくない仕事から進路を探すという方法です。

やりたくない仕事チェックシートを作りました。使い方は

✕…絶対やりたくない。辛い。

△…そこまで嫌じゃないから仕事によってはいいかも

〇…やってもいい。たぶん得意。

こんな感じでチェックしてみましょう。

やりたくない仕事チェックリスト

どうでしょうか。やりたいことよりやりたくない事の方が選びやすくありませんか?

〇×△をつけたら、どうしてそう思ったのか言葉にしてみましょう。

例えば機械のメンテナンスに✕をつけたとします。理由はなんでしょうか?

・機械はとにかく苦手。わからない→興味、関心が無い→機械関係じゃない企業がいいかも

・自分が使うものを直すのは好きだけど、仕事として毎日それをやるのは嫌だ。→業務として自分に合わない→毎日しても苦じゃない事って何だろう?

・機械ってすごいと思うけど自分には扱えない→関心はあるが、自分には合わない。→どんな事なら合う?

このように理由を書くと興味や関心と同時に自分がやれそうかどうかもちょっと見えてきます。

細かいですが、これを一つずつやってみましょう。やりたくない事を明確にすると、じゃあ自分は何ができるかな、何ならやれそうかな、ということが見えてくるはずです。

でもこの方法は注意点が二つあります。

まず自己分析はどうしても自分に甘い採点になってしまいます。自分の思いだけでなく、根拠となる過去の経験を二つくらい思い出してみましょう。

思い出せない場合はいっそ、家族や友人に聞くのはどうでしょうか。

「私ってアイデア出すの得意だと思うんだけど、親から見てそう思う出来事ってなんかある?自分じゃよく思い出せなくて」という具合に。

また過去か、と思われるかもしれませんが根拠となる行動が無ければその特技はあなたの思い込みかもしれません。自分にあった仕事先を選ぶ為に、無意識の見栄はつぶしていきましょう。

注意点二つ目は、いざ仕事を始めるといくつかの項目はそこそこ必要になる業務だということです。でも大丈夫。全てがマルチに得意な人なんてそうそういません。大事なのは自分はこういうことが苦手だ、と自覚しておくことです。自覚しておけば対応ができますから。

苦手だからやらない、ではなく苦手だと思う自分はそれにどう対応して仕事を成立させていくか。1人で悩まず、周囲に相談しながら適応していきましょう。どうしても周囲に相談できない時こそキャリアコンサルタントを受けて欲しいと思います。社外の人間だからこそ話せる事があると思いますから。

というわけで今回はやりたくない事から仕事を考えてみました。得意だと自覚していないのにそれに伴う過去のエピソードを思い出すというのはなかなか難しいものです。

さらに、思い出だけで自己分析するのも正解とは言えません。たとえば小学校の朝顔の観察に失敗したからといって、研究心が無いとは言えません。自分が興味を感じる事でなければ、研究心は働きにくいものです。

一つのエピソードや想いにとらわれることなく、多面的に自分を観察し就活を勧めるのは一人だと難しいと思います。ぜひ周囲の手を借りましょう。

就活を頑張っているあなたが、ここで良かったと思える職場に巡り合えますように。


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