父のこと 4


以前から
ことある事に
お前にはおまえの人生があるんだからそっちを大事にしてくれ

と言っていた

以前から隔週で1人で暮らす父の顔を見に実家へ行っていたのだが
父はどこか後ろめたさのようなものを感じていたのかもしれない

無理するな
俺よりお前の身体を1番に考えろ
とも言うことがあった

私からすれば安全確認というか
母が入院したあとから習慣になっていることだったので苦ではなかったのだけれど


この度父が入院して
正常では無い認知の状態を目のあたりにしていると
せめて平日1日と週末1日くらいのペースで面会に行って、脳への刺激をしたほうが良いのではと思うのだが、勤め先に理解を求めるのも何気に心苦しい

さらに
前述したように
私が私の生活や人生を大事にしないと
悔しがるのではと思うことがある

たとえ一生のうちに短い期間であっても
自分のせいで娘の時間を奪っている
などと思いやしないかと

娘は心配になる今日この頃であるなどと思っていたら

先日電話で話していると

このところ
なぜおまえの世話になっているんだろうって思うんだ

お母さん(母)が入院してからも定期的に来てくれてたりして、俺は何もしてやってないのになぁと今になって思うんだ

と言った

やはりそういう考えになってしまうのか
と思う反面

大学も行かせてもらって、なんとか生活できてるんだから と伝えた

電話の向こうで涙ぐんでいるのがわかり、私もつられてしまった

からだのいたみでつらいだろうけれど

痛み止めの薬で意識がおかしくなることも増えているけれど

まだ逝ってほしくないと思う昨今


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