360度カメラを使った動画配信は地域活性化の起爆剤になるか?
実験の目的と背景
地域活性化、地方創生の必要性が叫ばれて久しい。
人口が減少し、出生数は低下し、若年女性人口が2020年から2050年までの30年間で50%以上減少する自治体(いわゆる「消滅可能性自治体」)は744自治体に上るという(※)。
神奈川県横浜市に生まれ育ち、現在、東京に暮らす私がなぜ「地方創生」「地域活性化」に興味があるのか?
それには私の経歴が関係しております。
ここで少しだけ私の昔話に付き合ってください。
※参照:ツギノジダイ
「ふるさと納税」業界から見た”謎の”地域活性化
ふるさと納税ってご存じでしょうか?
本来自分が住む自治体に住民税や所得税を納めるわけですが、自分の好きな自治体を選んで納税するとあら不思議!その自治体が提供する返礼品の数々(肉や魚、野菜等の地場産品)が”おまけ”でついてくるという、節税対策の1つとして認知度が高まった制度です。
総務省の「ふるさと納税に関する現状調査結果(令和5年度実施)」によると、令和4年度のふるさと納税受け入れ額は9,645億円、ふるさと納税受け入れ件数は5,184万件となっており、まだまだ一般消費者の方は「知っているが使ったことは無い」という人が多いものの、制度としては定着しはじめていると言っていいかと思います。
なのですが・・・。
私が某大手のふるさと納税プラットフォームを運営するに入社したのは今から6年ほど前。
ふるさと納税がスタートしたのが2008年なので、制度が始まってから10年ほど経った、ふるさと納税のプラットフォーム各社がしのぎを削っていたまさに「イケイケどんどん」状態の時代でした。
自治体さんも”間口拡大”の観点から、いろいろなプラットフォーム入れた方が寄付が集まりやすいよね♪という、語弊を恐れずに言うとけっこう軽いノリでふるさと納税のプラットフォーム会社との契約も入れてもらえていました。(今となっては考えられない、超楽な営業ですね・・)
でもでも・・・。
このふるさと納税のプラットフォームの営業にかかわりながら私は思ったのです。。
「あれ・・・?ふるさと納税ってほぼECサイトと変わらなくない??」
私はクエスチョンマークでいっぱいになっておりました。
「え?人気商品を集めたサイトじゃなくて、今まで知られていないような地場産品をたくさんPRして地域活性化につなげるのがふるさと納税の制度趣旨じゃなかったの?」
「お得とかメガ盛りとかポイントあげたりとかしないとふるさと納税サイトも集客できないんだ、、へーー、、、ってそれECサイトとどう違うの??」
「ん?関東地方は返礼品そんなにないから営業も力入れなくていいよって・・・?そこんとこどうにかするのがふるさと納税のプラットフォームやってる会社の役割なんじゃないんですか?!」(※当時の私から上司への実際の発言)
そこで私は以下の結論に至ったわけです。
ECサイトの形式をとり続ける限り、地方の魅力を発掘するとか関係人口創出するとかって結局無理。
なぜなら人々はわかりやすくお得であるとか節約とかじゃないと何がいいのかわからないから。
では、ビジネスとしても成立し、かつ、地域活性化の起爆剤になる仕組みを何か新しくつくることはできないのか?
それが今回の私の研究したいテーマなのです。
検証したいこと
1.360度カメラを活用した動画配信によって地域の魅力を掘り起こすことができるか?
2.動画の配信は多くの人に「その地域を訪れたい」キッカケになるか?
3.動画の配信は動画の製作者にどれだけ経済的なメリットをもたらすか?
活動の概要
■動画制作
・動画プランシート作成(※)
┗タイトル・テーマ・目的・イメージ(テイスト)・一番見せたいもの(主役)・画面の向き・動画全体の尺(長さ)
┗尺(分、秒)とそれに対応する撮影シーン・撮影内容を決める
※動画プランシートは書籍「はじめての動画撮影&編集レシピ 稲葉天佑(著)」を活用させていただきます。
・動画編集
┗動画のカット、音楽・コメントをつける
■Yotube動画トレンドリサーチ
・♯(ハッシュタグ)を事前にリサーチし、検索されやすいキーワードのアタリをつける
・候補:360度カメラ、商店街巡り、東京、武蔵小山(地域名)、朝活など
■Youtubeへの動画配信
・動画アップ
┗上記でリサーチしたキーワードをハッシュタグに設定
┗投稿欄に視聴者へのアンケートフォームの設置
■効果測定
・アンケート回答結果の集計
・動画視聴数の測定
アウトプット・成果
■最終アウトプット
・動画に設置したアンケート結果と動画の最終視聴者数/チャネル登録者数をレポートとしてまとめ、noteにて報告します。
■日々のアウトプット
・1本動画をアップしたら、その都度活動報告として、その動画のコンセプトや構成、ターゲット、こだわったポイントなどをnoteにて配信します。
・武蔵小山周辺で以下のような時間帯やシチュエーションごとに5本の動画をアップすることを目標にします。
1.早朝の武蔵小山でウォーキング
2.武蔵小山の商店街めぐり
3.休日の武蔵小山の過ごし方
4.武蔵小山でカフェめぐり
5.武蔵小山でランチタイム
実験の測定方法
■アンケート回答結果
・目標回答数:100件以上
┗単純集計表、クロス集計表(性年代別、居住地域別)などの出力を予定。
■動画視聴数測定
・目標チャネル登録者数:1,000人
┗収益化の条件の1つとなる(※)チャネル登録者数1,000人を目指します。
・目標動画アップロード数:5本
※参考:書籍「隠れYouTuberで毎月3万円を稼ぐ_木村博史(著)_あさ出版」
スケジュール・進め方
~6月:
・計画書を作成・提出
7月~8月:
・月1本、計2本の動画をアップ→都度、noteにて報告
・アンケート回答結果と、視聴者数・チャネル登録者数等の進捗を中間報告書としてまとめる→noteにて報告
9月~11月:
・月1本、計3本の動画をアップ→都度、noteにて報告
・最終的なアンケート回答結果と、視聴者数・チャネル登録者数結果を最終報告書としてまとめる→noteにて報告
その他詳細
・使用する機材:Insta360 X3
・動画編集ソフト:PowerDirector365
「研究員制度」の趣旨について
本記事は、ランサーズ新しい働き方LABの「研究員制度」に参加する過程で、私個人が行う「働き方実験」についてまとめたものです。
「研究員制度」にご興味のある方はこちらへどうぞ。
https://hosting.lancers.jp/lp/lab_researcher/
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以上、「#私の働き方実験」の計画となります。
動画の視聴、アンケートご協力のお願い等、都度、Facebookなどを通じて行っていく予定ですので、どうぞよろしくお願いします。
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