『MEGATONE Print』
修美社に新しいサービスができました!
その名も『MEGATONE Print』です。これは、オフセット印刷で、オンライン発注できる、特色印刷のチャートをお届けするサービスです。
そこで、9月末までお試しキャンペーンをいたします。
オフセット印刷ではCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)のR4色(レギュラー4色)それぞれの濃度を調整して色の表現を行うのですが、この4色の掛け合わせでは表現が難しい色を安定して出すためにインキを混ぜ合わせて、その色だけを出すために作られたインキを特色といいます。そしてその混ぜ合わせる作業を調肉といいます。
『MEGATONE Print』 のサービスが生まれた経緯
修美社の強みをどのように出すか?一人の社員が声を上げました。特色印刷をもっと広く売り出したい。。。考える時間が沢山とれるこの時期に即日には社内で考える時間を作りました。数回社内でMTGを重ねてから、デザイナーの意見や考えを取り入れることでさらに良いサービスをと思い、一緒に特色印刷や印刷技法で実験的な仕事をしているブックデザイナーの仲村健太郎 さんに、版面の依頼をすることになりました。
そこから、プロジェクトチームとして、現場スタッフ含め、さらに深く考えていきました。
修美社でしかできないことを作れないか...?
修美社が目指す「おもしろ印刷」なぜ、「おもしろ印刷」なのか?
印刷は、さまざまな情報を載せて複製し、幅広い多くの人へ情報を伝える技術です。印刷業界は印刷の正確さを追い求めて発展しましたが、一方で印刷物が持つ「伝える」の役割については、あまり考えてこられませんでした。
インターネットでも情報が得られるいま、修美社は感情を動かす印刷物、情報以上のものを人に伝える印刷物に取り組みたいと思います。
人は、どのぐらいの数の色を知覚できるのでしょうか?
人によって能力には差がありますが、およそ数十万から数百万といわれています。色と色のあいだにはさまざまな関係がありますが、色には人間の感情を動かすはたらきがあります。
DICやPANTONEなど、インキメーカーが作る色数は数千色。
人の素晴らしい能力の限界には及びません。
そこから生まれた、ネーミング、ドンッ!
『MEGATONE』
修美社がこれまで培ってきた特色の技術とさまざまな紙との組み合わせを実験し、感情を動かす色表現を作り手のみなさんと探す新しいサービスを始めます。
特色に向かう基本姿勢 修美社の現場の声
修美社では、特色(スペシャルカラー)の印刷も多数行ってきました。
これまで出した特色の数は、累計19000色にのぼります。
お客様が指定したDICやPANTONなどの色チップや色見本に合わせて、インキを配合し、実際に印刷した時の発色を見ながら、お客様の希望に沿った製品に仕上げていきます。その場合、印刷する本機での校正の印刷や、本番の印刷の際にお客様の立会いをして頂くこともできます。
DICやPANTONの色は、実際に印刷される紙によって発色の仕方が変わります。なので、下地になる紙の色を加味した上でのより良い発色を目指して、インキの配合を作っていきます。これにより、より丁寧な印刷物を作ることができます。また、その配合データは保存され、何度でも同じ色で印刷することができます。これが修美社の特色印刷の際の基本姿勢です。
色の要望に対しての歩み寄り
現在、特色印刷は、印刷会社によって敬遠されがちになってきました。なぜがというと、レギュラー4色のカラー印刷をしていれば、インキの交換もなくて印刷機の稼働率も上がるからです。修美社はその稼働率が悪くならないように、印刷機を1色機、2色機を導入しています。これらは特色印刷するための印刷機となっています。
色の要望には、紙の影響が大きく関わります。例えば、コート紙やマットコート紙などの塗工紙と、上質や風合いのあるファンシー系の非塗工紙では、刷り上がりが濃く見えたり明るく見えたりします。また、人によっては見えている色に個人差があります。結果、ドンピシャの色を刷り上げるためには、立ち合い印刷をしてもらいその場で判断してもらうのがベストとなります。
修美社では、デジタル機器のCCM(コンピュータカラーマッチングシステム)をデジタルで管理して、配合に合わせてインキを調肉します。さらに紙に対しての見え方を要望に追い込んでいきます。手間と時間がかかる特色ではありますが、こうしてクライアントの満足度を獲得してきています。
特色インキの作り方
CCM(コンピュータカラーマッチングシステム)をデジタルで管理して、配合に合わせてインキを調肉します。この映像は早送りなのであっという間に出来上がります。
たくさん、書きましたが、今後も印刷の現場から発信していきますので、気になる皆さまは、是非フォローいただければ大変嬉しいです。