Skyscraper Phobia
急啓
デカい建物、怖すぎる。
想像してみてほしい。地平線の見える広大な平野、取り立てて高い建物も他になく、人の営みと自然の営みが入り混じるような絶妙な地方都市。新幹線が通っていることもあるだろうし、田畑が広がっていることもあるだろう。
その環境に突如として視界に入る巨大な建物。見た目はなんの変哲もないビルだが、高さとデカさと周りの環境の静けさとのコントラストにより、殊更に目立っている。しかも若干遠いから上の方とか霞かがっちゃったりしてたりする。
なんだよそれ、怖い。めっちゃ怖いよ。
この恐怖は理屈ではなく、私のような、我々のような人類の一握の存在に、遺伝子として組み込まれている生物への根源的な恐怖である。
なぜ怖い?どこが怖い?そんな悠長なことを話している暇があるなら今すぐここから立ち去るべきだ。あのデカいビルが、巨大な建造物が、今から我々になんらかの害をもたらしてどうにかなってしまっても知らないぞ。
思うに、人は大きすぎる建物を建ててしまってはいけないのだと思う。バベルの塔に天空を求めた人々は言葉を隔絶され、民族を隔絶され、国境が生まれ、争いが生まれた。
なのに今でも人々はブルジュ・ハリファだの東京スカイツリーだの札幌テレビ塔だの、デカくて高い建物を建てないと気が済まない。愚かしい〜。
人は空を目指すべきでない。デッカい建物をいっぱい建てても怖いだけ。世界は狭い、世界は同じ、世界は丸い。ひとつになろう。地図の上でしか確認できない境界線上で争うべきではない。だからデカい建物を建てるのをやめよう。怖いし。
世界の人々は互いに歩み寄り、西東京市という一つの自治体となった田無市と保谷市のように、皆が一丸となるべきだ。
It’s a small world. No border. Love&Peace.
西東京市に建立された田無タワーことスカイタワー西東京に関しては、今回は言及しないこととする。
そんなことを考えながら生きている人がいます。知っていましたか?知ったこっちゃない?
そうですよね。
草々不一