十五分かけて世界の果てに行ってきた話。
世界の果てと言う言葉から景色を想像するとき、私はどこまでも広がる海に接した小さな村を想像する。
空と海とが溶け合う水平線を見つめながら世界の果てで人々は暮らしている。漁業をしたり、あまり広いと言えない場所で農業をしたり、あるいは畜産を営んだりする。
毎朝表情を変える無限遠に広がる海を見ながら生活し、ここは何ともへんぴなところだと思っていてくれると嬉しい。
そう世界の果てには、人が住んでいて欲しいのだ。
海に面した切り立った崖があるだけでは世界の果ての条件を満たすような気がしな