【月次集計】無料で使える勤怠管理システム3社は月次集計データを出力できるのか
「勤怠管理システムで月次集計したデータを給与計算システムへ取り込む」という流れが一般的かと思います。
「どんな項目が月次集計データに含まれるか」「どんな形式で月次集計データが出力されるのか」「給与計算システムとの連携は可能か」等は、勤怠管理システムを比較する上で重要な検討事項になります。
今回は、無料で利用できる勤怠管理システム3社の月次集計データ出力について比較します。
※各社の詳細記事は以下リンクよりご覧ください。
【各社の月次集計データ出力】
【月次集計】無料の勤怠管理システム「IEYASU」の月次集計データを見てみた
【月次集計】無料の勤怠管理システム「フリーウェイタイムレコーダー」の月次集計データを見てみた
【月次集計】無料の勤怠管理システム「スマレジ・タイムカード」の月次集計データを見てみた
【比較表】3社の月次集計データ出力の違いは?
「IEYASU」と「フリーウェイタイムレコーダー」は、無料版でも月次集計データの出力ができました。「スマレジ・タイムカード」は、無料版では勤怠データの集計がされず、集計データの出力もできませんでした。
1位(IEYASU)と2位(フリーウェイタイムレコーダー)の4つの違い
IEYASUと、フリーウェイタムレコーダーを比較したところ、以下4点でIEYASUの方が優っていると感じましたので、個人的1位はIEYASUとさせていただきました。
1)集計項目が豊富で、実態に即した集計が可能
2)出力項目のカスタマイズが可能(出力/非出力を選択できる)
3)月次集計データが1人1行で出力され、給与計算ソフトへの取込が簡単
4)一部の給与計算ソフトではAPI連携も可能
1)集計項目が豊富で、実態に即した集計が可能
IEYASUの月次集計データの項目は約80個(設定によって個数が前後します)。それに対してフリーウェイタイムレコーダーの項目は33個。
並べてみると、IEYASUは、時間外労働時間の日中と深夜を区別して集計していたり、フレックスタイム制や裁量労働制の集計項目があるなど、より細かい集計がなされていることが分かります。
項目の詳細は、各記事にまとめております。
【各社の月次集計データ出力】
【月次集計】無料の勤怠管理システム「IEYASU」の月次集計データを見てみた
【月次集計】無料の勤怠管理システム「フリーウェイタイムレコーダー」の月次集計データを見てみた
2)出力項目のカスタマイズが可能(出力/非出力を選択できる)
「IEYASUの出力項目は80個も集計項目があって煩雑になりそう」という印象を抱きますが、IEYASUの場合、各項目の出力/非出力を自由に設定できます。
一方、フリーウェイタイムレコーダーは出力項目のカスタマイズはできません。
3)月次集計データの出力形式の違い
出力されたcsvデータを並べてみると、出力される形式が異なることが分かります。
IEYASUは、1社員1行で月次集計値がその1行で表示されます。
一方、フリーウェイタイムレコーダーの出力csvは、月次集計データでも月の1日1日の勤怠データが出力されます。月の最終行に「合計」という行が追加され、その行に1ヶ月の集計値が集計されます。
給与計算ソフトへ取り込む場合は、「合計」行の値を抽出するような、加工の一手間が必要になります。
4)一部給与計算ソフトではAPI連携も可能
IEYASUが給与計算ソフトと連携する方法は「csv出力/取込」と「API連携」の2パターンがあります。無料プランでも、「csv出力/取込」「API連携」いずれも問題なく連携できます。
Q. API連携しているシステムはありますか?
https://faq.ieyasu.co/introduction/1209/
Q. 【勤怠データ取り込み方法】給与計算における「API連携」と「CSV登録」の違い
一方、フリーウェイタイムレコーダーの場合は、基本的に「csv出力/取込」での連携になります。
「株式会社フリーウェイジャパン」が提供しているクラウド給与計算ソフト「フリーウェイ給与計算」との連動は可能ですが、こちらはAPI連携ではなく、「フリーウェイ給与計算」へ取込みしやすいフォーマットでcsv出力したものを、そのまま「フリーウェイ給与計算」へ取り込む連動になります。
以上4つの点と、無料で利用できるかどうかという観点から、IEYASU1位、フリーウェイタイムレコーダー2位、スマレジタイムレコーダー3位とさせていただきました。