02環境遊戯王におけるカードアドバンテージについて考える〜実戦編〜

カードアドバンテージを考えるうえで、実戦で頻出の明日から使えるテクニックを3つ紹介します。
デュエルを振り返るときは、このケースのようにどこで残りカードの枚数で損をしたか・得できる選択はなかったか、を重点的に考えるといいかと思います。


ライフが十分に残っている場面では戦闘破壊されるモンスターは敢えて出さない

例えば、自分の残りライフが5000、相手の場は人造人間サイコショッカーのみ、自分のフィールドは空で手札はヂェミナイエルフのみ、のケースを考えます。
ここでヂェミナイエルフを裏側守備で出すと、直接攻撃1回分のライフは守れます。しかし、戦闘破壊されて1枚失うことは確定するので、その後に人造人間サイコショッカーを倒せるカードをドローできても逆転までは難しくなります。
このような場面ではモンスターを出さずに敢えて直接攻撃を受ける選択をオススメしたいです。次のターンに人造人間サイコショッカーを倒せるカードを引けた場合に、その後にヂェミナイエルフも出して逆転する可能性が残るので、トータルでその方が勝てる確率が高いはずです。
勿論、モンスターを特殊召喚される等で1ターンに想定外のダメージを受けて負けることもありますが、ある程度割り切るしかないと思います。

黒き森のウィッチ・クリッター・キラースネークの可能性があるカードに安易に除去札を使わない

黒き森のウィッチ・クリッターは墓地に送られてもデッキからモンスターをサーチできますし、キラースネークは次のターンに手札に戻ります。そのため、これらのカードに除外以外の除去カードを使っても1枚損になってしまいます。
よくあるのが、裏守備モンスターにならず者傭兵部隊の効果を使ったら、黒き森のウィッチ・クリッター・キラースネークだったというケースです。明確な正解はないですが、リバースモンスターやリクルーターの効果を使わせずに処理できる場合のメリットと、1枚損をする場合のデメリットを比較衡量して選択すべきです。
極端かもしれないですが、私は非公開情報のカード対してにならず者傭兵部隊の効果を使わないようにしています。
逆に相手がならず者傭兵部隊を手札に持っているのが分かっているときは、相手に損をさせる動きを狙いたいところです。増援でモンスターをサーチして、実際には破壊されてもカードが減らない別のモンスターをセットしておくというブラフが有効です。

ゴブリン突撃部隊で直接攻撃をしない

相手ライフを2300削れますが、守備表示になったところを戦闘破壊されると1枚損になります。そのため、時には攻撃表示のまま壁にした方が有効な場面もあります。
そもそも構築の段階で、なぜ1900打点のアタッカーではなくゴブリン突撃部隊を採用するかが理由付けされている必要はあります。
個人的にはゴブリン突撃部隊を主にヴァンパイアロード対策という役割のカードと考えています。ヴァンパイアロードの採用が見込まれる環境では1,2枚採用し、ヴァンパイアロードの制限が厳しいルールは採用を見送っています。
逆に1900打点のモンスターは、ピラミッドタートルとヴァンパイアロードの制限が緩いルールでは採用を控えるようにしています。ピラミッドタートルの自爆特攻から出てきたヴァンパイアロードに自分のモンスターを破壊されて実質0対1交換されるのが厳しいためです。
このように環境・カードプールを考慮して、枚数で損をしにくいカードを採用するよう意識しています。


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