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ゼスティリア
なんというか、常に心に揺さぶりをかけてくるようなゲーム、
それがゼスティリアをプレイしての感想だ。
考えさせられる、というより、
「お前はどう思った?」
それを常に尋ねられているような感覚。
重さでいうと、まあ重いんだけど、テイルズではありえる重さで、プレイ中は「おもっつらっしんど!」ってのはそんなに感じないのに、
気づくと心にずんとのしかかるような。
他のゲームでは平気なような場面でも、すごく辛くなったこともあったり。
まるで、心で捉えず流す事が許されないみたいに。
導師の世直し旅、かのように始まるゼスティリア、
「導師の試練」と聞いても、冒頭では、スレイがんばれ的な他人事でプレイヤーはいたはずなのに、いつの間にかプレイヤーも試練に放り込まれている。
多くを語らない。
これでよい、これがよい、とはっきりとも示してくれない。
キャラクターたちの考え方は語られても、心の内を深く語り、プレイヤーを説得してくれるわけでもない。
キャラクターたちはこういう結末に至った。
一つひとつのイベントで、その事実だけをつきつけられ、
「お前はどう思う」そう、心をざわめかせてくる。
ゲームなのだから、いくらでも主人公やプレイヤーに都合よい世界でいいのに、ゼスティリアはそこも容赦ない。
導かれる流れだけが一見シナリオに都合よいかのように描かれていて。
なんて、、
深すぎるゲームなんだ。
この一言につきました。
今までの記述は批判のように感じた方もいるかもしれないけれど、
私個人は批判のつもりで述べたつもりでは決してない。
ある意味、「世界」をリアルに体験するゲーム。
娯楽性や、爽快感、という意味では、プレイヤーを単純に気持ちよくさせてくれるゲームではないとは思う。
そこが、もしかしたら発売当初理解されにくかったのかもしれないけれど、「世界」の理不尽さすら体感しながら全てを見終える頃には、人生に深く楔を差すゲームになっているのではないかと思う。
だからこそ、キャラクターの人気は高く、曲が評価され、全世界で非常に売れたのだろう。
個人的には、単純に好きや嫌いではなく、
ただただ、自分にとって、「大切な物語」
そんな風に捉えました。
それはまるで、遺跡のような。
古代を記した著書のように。
2つだけ、、不満があるのは
フィールド広すぎなのと、
戦闘カメラワークだけは苦情殺到しても仕方ないと思う笑
さてさて。
語ったものの、実はまだ完全クリアには至ってない。
導師の旅の行く末を、この目で見届けたい。