癒された湯
今夕は風吹いて寒いが、空は晴れている
中湯に15分浸かって、いざ4畳半の湯殿の木の露天風呂へ
誰も入っていない
寒いからだろう、全身を伸ばし、へりにつかまってうつ伏せで浮遊したり、座って痛む右足の甲を揉む
いろいろあってやや疲れた身体にお疲れさん
ああ、癒されます
暮れてきて、宵の明星輝く
そこへ、女児が父親連れで入湯して来た
「パパ、ここって公園みたいなお風呂だね、楽しい」
なるほど確かに
3〜4歳の娘さん連れた父親、「いいねここ、ほらあの光は
一番星、なんて星だろね」
すると、女児は注ぐ湯口へ
ザブザブ歩き、両手ですくって、「ほらパパ熱いよ」
「パパのところまで持ってきてよ」
「だめ、消えちゃうもん」
「こうしてね、手のひらをぎゅってつめて、カップのようにして手を持ちあげてね」
ちょっと嫉妬するが、よき親子だな
きっと忘れることのないmemoryになったな
絆を一つ結んだな
嫉妬感は失せ、やんわりと
心があったまる
寒風の冬の露天風呂で、躰もこころもあったまる
スキンシップは大切なこと
こんな思い出がない老耄に佳い風景を見せていただいたな
バンコクで暮らす老耄の二人の孫は、もう小学生
無理だな(笑)
いいお湯であったな