同窓会は最高のイベントになれるのか!?
こんにちは。笑屋のすずきでございます。
毎日毎日同窓会について考えているのに、実は自分の同窓会には行ったことがありません。
そんな私が同窓会というイベントをどうすればより良いものにできるかを考えてみました。
「最高の集い方」という名著に出会ったので内容を当てはめながら見ていきましょう。
なぜ同窓会をやろうと思うのか
年齢の節目、なんとなく、先生の退職など…。
幹事さんによってきっかけは様々です。
人と人とが集うには目的=何をするかを考えることが重要だといいます。
同窓会≒目的ではないと認識した上で「なぜ集まるか」を下記に沿って一度考えてみましょう。
・ズームアウト(俯瞰する)
・掘って、掘って、掘り下げる
・逆算して考える
ズームアウト(俯瞰する)
同窓会の目的→旧交を温めること→昔の仲間と話す中で自分が好きだったもの、やりたかったことを見つけ出し、これからの人生に活かす。
一歩下がって、どのような会か参加者のイメージをふくらませるものになるかを考えましょう。
掘って、掘って、掘り下げる
・なぜ同窓会をやるのか→前々から決まっていることだし、楽しいから
・なぜ4年に一度やるのか→毎年は多いし、4年だとそれぞれの状況の変化などが聞きたいから
・なぜ状況の変化を聞きたいのか→家族が増える、仕事を頑張る、病気を乗り越えるなどそれぞれの人生を聞いて自分も頑張ろうと思いたいから
・なぜ自分も頑張ろうと思いたいのか→これからの人生について迷いもあり、身近な人の話を聞くことで元気になりたいから
というように掘り下げて真の目的に近づけていきます。
逆算して考える
集まりを企画するときは、これまでと違う何が生まれるのかを考えて、結果からさかのぼることが大切だといいます。
「参加者に楽しんでほしい」という結果を求めるのであれば会の内容や席のパターン、会場レイアウトなど準備の段階から気を配る必要があります。
呼ぶ人間を厳選する
同窓会で呼ぶ人を厳選すると明言してしまうと、幹事の好き嫌いや当時暗かったから…のようなネガティブなものを想像してしまいそうですが、そうではありません。
例えば「同窓会に子どもや家族を連れていきたい」というご要望をいただくことがあります。
正直に申し上げると子供の参加はあまりおすすめをしておりません。
(割れ物で怪我をしたら危ない、何かあった場合の責任の所在などが主です)
やむを得ない事情はあると思いますが、「あえて門戸を閉ざす」ことで見えてくるものもあります。
本の中では下記のように述べられています。
「どなたでも歓迎」という態度は、招く側が会合の目的を自覚しておらず、招待客に何を持ち帰ってもらいたいか、ということにも無自覚であることを示している。
このように「誰のための集まりか」を考えることでより会合の意味がはっきりします。
子どもから目を離せない、当時の仲間と気を遣い合ってしまう、などの理由で参加する当事者が主役になれません。
幹事さん(ホスト)が集いの達人になるためには、デリケートな部分での決定も非常に重要であることがわかりました。
本の中では門戸を閉ざすことで活きた多様性の例も載っており、非常に参考になりました。
ルールを設けて別世界を作り出す
還暦の同窓会で「赤いものを身に着けましょう!」というルールを設けることがあります。
これがすごく効果的であることを確信しています。
同窓会当日、参加者のみなさんはそれぞれが持ち寄った赤いものをテーマに自然と話し始めます。
赤のスカーフ、ワンピース、ネクタイなど会のために用意された方もいて、みなさん楽しそうでした!
このようにその場限りのルールは今までの常識をいい意味で破ることができ、非日常空間を作り上げてしまうのです。
なんとなくのマナーやしきたりで参加者が自然と縛られてしまうより、ルールの中での自由を予め提示するのも重要かもしれません。
自慢や宣伝を排除する
「同窓会は鎧を纏える人が行ける場所」「同窓会は自分に自信がないと参加できないもの」という記事を見たことがあります。
私もそう考えていました。
どうしても自分の近況の話題になる。人と比べてしまう。素の自分でいられない。など…
会の中で現在の近況を一人ずつ話す場面を見たことがありますが、話すテーマを変えることで違ったものになるのかもしれません。
例えば「今だから言える、当時の失敗」など弱みをさらすこと。「当時一番嬉しかったことは?」など久しぶりの仲間だからこそ話せる楽しい話。
幹事さんが率先して話すことで、何でも話せる雰囲気ができていきます。
過去のこと知っているからこそ、今も受け入れてくれる仲間が集ったという価値が生まれ、同窓会の目的や意味がつながっていくのではないでしょうか。
クロージングまでがイベント設計
同窓会のクロージングは
閉会の挨拶→一本締め(三本締め)→集合写真という流れが一般的です。
当たり前と感じておりましたが、集まりの終わりを受け入れるために非常に重要であることがわかりました。
挨拶や締めで終わりまでの道筋を作り、集合写真の撮影をすることで参加者の一体感を作る。
そこには大きな感動が生まれます。
クロージングは事務連絡や感謝だけでなく、集った意味を参加者全員で考えられる設計であることが重要かも知れません。
最高の同窓会とは
最高の同窓会は参加者全員の思い出に残るイベントであることに尽きると思います。
なぜ今集まるのか、なぜ呼ばれているのかを自分ごとにできなければ当然参加することに至りません。
当日も自由度が高すぎると楽しめず、疎外感を感じる人が出てしまうかも知れません。
幹事代行としてたくさんの同窓会をサポートしているからこそ、ノウハウがあります。
だからこそイベントの設計や意味を問い直し、一歩先のプランニングをすることで同窓会は最高のイベントになれると自信を持って言いたいと思います。