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☆イベントレポート☆新しいコミュニティの作り方 トークイベント

はじめに

少し時間が経ってしまいましたが、新しいコミュニティの作り方 トークイベントに参加してまいりました。


▼新しいコミュニティの作り方 ‐トークイベント第1回・概要
●日時:2019年2月20日(水)19:00〜21:30
●場所:T4 TOKYO
●住所:渋谷区神南1丁目12−16 ASIA BUILDING B1F


今回は4名それぞれの話の内容と感じたことをレポートします。

参加の理由

理由は大きく分けて2つあります。

・コミュニティはどうやって発生するのかが知りたい
私は笑屋の同窓会という同窓会幹事代行サービスの仕事に携わっています。
同窓会は同窓生という共通点を持った、もともと存在するコミュニティというイメージを持っております。
同窓会以外のコミュニティの発生と広がる方法を知りたかったためです。

・コミュニティからイベントに派生させるにはどうすればよいか知りたい
また、私は笑屋の同窓会に加えWakkaというSNSのマーケティングを担当しております。

WakkaはコミュニティでつながるSNSとして昨年7月にリリースされたばかりです。
今まで携わってきた幹事代行サービスではオフラインの同窓会イベントをきっかけに、同窓生のオンラインコミュニティを再構築する目的があります。
では通常のコミュニティサービスのようにオンラインコミュニティからオフラインイベントへ派生するにはどのようにすればよいのかのヒントを得たかったためです。

イベント概要


本イベントは下記の流れで進行していきました。

・はじめに
・池松さんのお話
・坂口さんのお話
・牟田口さんのお話
・長田さんのお話
・まとめ

はじめに
まず、池松さんより
本イベントに参加された方がどのような目的をお持ちであるのかを来場者に聞いておりました。
来場者は下記項目から挙手で回答しました。

A.フラットなコミュニティマネジメント
B.コミュニティを使った自社ビジネス
C.牟田口さんのイケウチな人たちの話
D.長田さんのフリーランスコミュニティマネジメントについて
E.坂口さんの傘と非公式noteオフ会について
F.池松さんの地方Meet UPについて
G.それ以外で気になることがあれば

私はA.B.Fに挙手をしました。
A.Bの項目は皆さん気になっていたようで手を上げる方が多かったです。
来場者だけでなく福岡のサテライト会場へ中継をし、質問や聞こえるように話をするなどの工夫がされていました。
フラットなコミュニティというのはこのような細かい配慮も必要であるように感じました。

1.池松さんの話


池松さんはマーケティングやコンサルティングなど多岐にわたり活動をされている方でした。
本イベントの企画者でもあります。

・イベントの会場費や最低保証など収支の課題
上記はコミュニティ運営にあたり現実的な課題となるところです。
参加費が高いと参加者は集まらないし、現地で情報をどのように届けるかが重要であるとのことでした。
収支の問題は同窓会と似ているな、と感じた部分でもありました。

・福岡のコミュニティは40%が移住者
移住者は繋がりを求めるのでコミュニティの需要はあります。
しかし、人や情報が多くつながりやすい東京と比べ、どんな人達がいて何を求めているのかというノウハウがなく、孤独に陥りやすいようです。

福岡のサテライト会場の方も悩まれているようで切実に質問されていました。
寂しさの量や質は東京と福岡でぜんぜん違う。
という言葉も出ましたが、地域によってコミュニティの運用方法や告知方法などは変えるべきであるとのことでした。

2. 坂口さんの話


坂口さんはwaterfrontのCOOをされており、非公式noteオフ会などを運営されている方でした。
オンラインサロンもいくつか運営、参加をされていました。

・noteでのつながりはなぜフラットなコミュニティになりやすいのか
運営された非公式noteオフ会とはnoteの下書きをお互い見せあって、内容のフィードバックをすることがメインになっているとのことでした。
また、飲食や会場などを代表者に任せず、お互いが与え合うような関係であるコミュニティとのことでした。これを与え合う関係と表現しておりました。
非公式noteオフ会はnoteという中心となるもの(スキなもの)があり、自然と人が集まりコミュニティになったとのことです。
だからこそお互いが対等な関係=フラットなコミュニティになる との結論に行き着いたそうです。

・コミュニティは作るものではなく自然とできるもの
上記に同様コミュニティは無理に人を集めようとか、メリットを提示して儲けようとするなど無理に作ろうとすると破綻に繋がるとおっしゃってました。
利益で繋がる関係はいつか与える側と与えられる側という差が生まれてしまいます。
コミュニティは人とつながる手段であり、1対1の点である関係を線にするための手段だと認識する必要があるとのことでした。

3. 牟田口さんの話


牟田口さんはイケウチオーガニックで「イケウチな人たち」というオウンドメディアを運営されている方でした。
広報、マーケティングのポジションでイケウチオーガニックを広める活動をされています。

・イケウチな人たちとはどのようなメディアか
牟田口さんは働いている中で今治の本社と東京の店舗との温度差があり、タオルのファンがたくさんいるというフィードバックがなかなか伝わらなかった経験がありました。
店舗を訪れるファンの方から今治の工場に行きたい!という要望を多数いただいた結果工場見学イベントの実現に至りました。
実際開催すると、全国から自腹で40人もの方が集まり、大変熱狂的なイベントになったそうです。

また、代表の方のお話よりも職人さんや現場の方々のファンが多かったことにギャップを感じたそうです。
そこで自社をスキな人たちがたくさんいることを共有できた牟田口さんはイケウチな人たちを始めます。
取引先の方やタオルを手にとってくれるお客様にインタビューをし熱い想いをメディアとして取り上げることで恩返しがしたいという気持ちになったそうです。
ただの宣伝をして数値を稼ぐ目的ではなくファンの声を伝える健全なメディアという軸をしっかり伝えていくことを重要視されていました。

・スキが伝わることで変化したこと
イケウチオーガニックで日々働く方々はお客様の顔が見えなかったり会社で働く意義が明確でなかった部分もあったそうです。
しかし、ファンイベントで会社や製品をスキでいてくれるお客様の熱量を実際に見れたことで働く意欲や自信につながったそうです。

4.長田さんの話


長田さんはコミュニティフリーランスという肩書でさまざまなコミュニティのコンサルタントをしていらっしゃる方でした。

・コミュニティフリーランスとは
なぜコミュニティフリーランスになったかというと、200名ほどのスポーツのコミュニティがきっかけでした。
マイナーなスポーツを広げるために活動しているうちにコミュニティマーケティングが仕事になるのではないかと感じたそうです。

意外とコミュニティマネージャーを必要としている企業さんは多いようですが、費用や前例がなくなかなか導入できない課題もあるそうです。
下記記事に詳しく書かれております。
https://community-life76.com/0918
今回のイベント会場であるT4さんも長田さんがコミュニティマネージャーをされているとのことでした。(安く会場が利用できるなどのメリットもあるそうです)

・コミュニティヒエラルキーとは
コミュニティを運営しているとが人数が大きくなるほど古参と呼ばれる古くからいる人が若手をつぶす傾向があることをやるせなく感じた経験もあるそうです。
対策としてはコミュニティ内のヒエラルキーの解消はコミュニティの中にまた小さいコミュニティをいくつも作って緩和するのがいいとのことでした。

同窓会ではどうなのか


今回のイベントで一番印象に残ったのはコミュニティ内のヒエラルキーという言葉です。
なぜなら同窓会幹事はヒエラルキー上位に値するものと感じるからです。
同窓会幹事は企画をし、場所を押さえ、会費やイベント内容を決めるなど与える立場にあります。
よって幹事と一般同窓生の間に溝ができてしまうため、参加しないというマイナス要因となります。

しかし、オフラインイベントに参加することでマイナスな印象を変えることができるのではないでしょうか。
オンラインコミュニケーションでは見えなかった、幹事の人となりや想いが伝わるはずです。
幹事代行サービスという第三者的な立ち位置であるからこそコミュニティマネージャーとしてアプローチすることが可能になるのではないかと感じました。

私はこのイベントに参加して確かな手応えを得ました。
コミュニティの特性や強みを伝え、後押しできれば人と人とのつながりを更に強くできるのではないでしょうか。

幹事代行サービスの経験から、コミュニティに属する大切さを伝えて行きたいと思いました。
これがエバンジェリストとしての使命であると思います。

おまけ


イベントの終わりに参加者全員でじゃんけん大会がありました。
商品はイケウチオーガニックさんのタオルでした。
私はすっかりファンになったので気合を入れて望みました。
弊社では私を含め、3人参加しましたが私だけじゃんけんに負けてしまいました。
こうやってヒエラルキーはできていくのだと感じた瞬間でした。。。

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