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セドナメソッド体験記 Lesson.2
不安と絶望のカオスの海のなかで。
もう過ぎたことだし、包み隠していた恥をさらそう。
10年前当時は整体師として独立を考えていた。
しかし、襲ってきたのは「膨大な不安」しかなくて、すっかり自分を見失い、誰かに指示されたくてコントロール不能状態に陥っていた。また、人に触れる仕事の筈なのにどうも人が好きになれなくて、1人っきりになりたいと、どこかで思っていた。その、引きこもっていたい一方で誰よりも優位に、トップに立ちたいという気持ちに苛まれていた。
…お金も稼がなきゃ。
…独立するんだから、これでがんばるんだから。
ほかに考えられない。
もう心の中は正直、ぐしゃぐしゃだった。
そんなおり、子どもが産まれた。
2013年、2月のことだ。
父親になった瞬間だった。コレは、武者震いがするほど喜ばしかった。
その一方で、変なセールスに会い、営業商材を100万円で購入することになった。
今思えば明らかに断れば済む話だったのに、優位に立ちたい、独立したい…と言う思いが強いあまり、契約を交わしてしまったわけだ。
契約を済ませ、後日エンジニアさんに商材をセットしてもらったら(今思えば、陳腐な商材だった)
何故か、ホッとした気持ちになった…この商材がお客さんを運んできてくれる。
これでオレの不安は取り除かれる…などと、今思えば全くおかしなことばかり、考えていた。
エンジニアさんが自宅をあとにし、しばらく時間が経った。
…で?どうすればいいんだ?
その後、脳裏にこんな声が頭をかすめた。
「一人っきりになりたいのに、独立とかおかしくね?」
あ…オレはやっちまったのかもしれない。
そんな考えは、過ち…すなわち幻想だった事に気づいた。
頭を抱えた。
騙されたと、初めて思った。
数日間、悶え苦しむ程の葛藤の末、家内と家族会議をした結果、相当量の不安と苦しみは一度無視して、仕事を探す事を心に決めた。
心で選択できた瞬間
真っ暗闇の欲求より、家族の顔が目に浮かびかけた時に霧が晴れたように感じていたからだった。必死になってこのイメージに集中した。
オレはこっちを選ぶ!
この瞬間、なにか肩の荷がラクになった記憶がある。
とりあえず、通勤圏内1時間にある職場をどうにか見つけ、それから猛烈に働いた。
今でもやってることは一緒だけど、仕事場をこの10年で3回も変えている。
借金返済に結局、5年かかった。
毎月2万円チョットを返済するたびにとてもイヤな不快な気持ちに襲われた。
100万円で購入した商材は結局、一度も使わなかった。
なんでこんな事になっちゃったんだろう?
いつも心の何処かで葛藤と苦悩があり、時折それが頭をもたげ、襲いかかってくる。
そんな気分はとても味わいたくないものだ。
本当は楽しくすごしたいのに。
もちろん、楽しく過ごしたこともあった。
でも、それは長く続かず、気が付いたらつらい気持ちに襲われる。
もう、出てこないでよ…って、弱々しく思いながら、いつもその気持ちを奥に押し戻していた。
そんな無駄と思えるような押し合いへし合いを様々な出来事の中でその10年位、日常の中で、延々と続けた。
なにもわからぬままセドナへ。
その中で、アリゾナ州はセドナとホピを一度、訪れたことがある。
ちょうど8年前。
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ただただ、興奮した。
すげーよ、アリゾナ、赤い大地すげーよ。
正直、おおはしゃぎ。
Twitterのつぶやきにはこうあった。
"アメリカはアリゾナ州にいます。今、セドナで朝を迎えています。今感じているコト。デカイ。深い。台地がハンパない。乾燥。荒々しい。優しい。共に生きる。ユルい。暑い。寒い。極端。自然に仕える。自然を利用する。自然と戦う。大地と共に、生きる。"
Lesson1で書いた"34番"の石も、この旅に持っていって里帰りさせてもらった。
あの時は、ただただ大はしゃぎするだけで、なぜ、”34番”がオレを選んでくれたのか?当時は全く、わかっていなかった。
まぁ、アレでは無理もないなとも思っているけど。
よく辛抱強く、待っててくれたな…と思った。
ホビ族のガイドである、ロアンナがことあるごとに行ってた言葉。
「Grounding!Grounding!」
「Here and Now!」
「One's Love!」
当時のFacebookを漁ってたら、そんなメッセージを残していた。
『頭で生きるのではなく、ハートで行きなさい』
そういうような事も言ってた。
ほんの少しだけわかるようになってきたよ、ロアンナ。
またアメリカで旅立つ前に、こんなサイトも目にした。
バランス。
清め・浄化。
平和で調和のとれた暮らし。
それらが相当、崩れていた「8年前の自分」はなにを伝えたいのか、
どう汲めばいいのか、全くわかってなかった。
時々、考えることはあったけれども頭の中でコネ繰り返してそれなりに言葉で納得するみたいなパターンに、完全に陥っていた。
でも…何故かそういうものに次々と出くわす。
個人の体験と並行して、そのギャップに苦しみながらも『全然ハッピーじゃねぇ』感覚を保ち続けながらもこういう情報に知らぬ間に触れ合い、全く気づかぬままに「なにか」に導かれていった。
続く。