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30年前の少年院(4)


若い人にはネタに思えるくらいに笑える事だけど、35年前くらいはまだシンナーでラリってる若者がたくさんいました
アンパンと呼ぶ世代よりは少し後の世代です
ショート缶の烏龍茶やアセロラなどの缶の口をライターで押し広げ、咥えやすいように下唇が当たる辺りに凹みを作るのが地元では主流
そこにシンナーを染み込ませたティッシュを入れて常に咥えている
もしくは直接手にティッシュを握っている握り
屋内では溶けて穴が開かないように角を縛って裏返したビニール袋に入れて吸うニール
冬はニールを袖に隠してたりもしました
袋の口は指に巻いて吸いやすくしたりしていたものです

中にはラッカーを吸って常にヨダレ垂らしてる先輩などもいました
ラッカーは頭が痛くなるので流行らなかったけど、トルエンを手に入れられない時には仕方なく500円くらいで多く手に入るそれを代用する人もいました
トルエンに関しては赤マムシの瓶1本で2000円から2500円だったので売人はぼろ儲けです
わたしがそれを始めたのは中1の頃、幼なじみで先輩でもある人が持っていたのが始まりです
色んな薬物を経験したけど、わたしはシンナーが1番好きでした

少年院に入っていると色んな罪状の子に出会います
でも女子少年院にいる子の大半は覚醒剤
次に窃盗(万引きやバイク泥棒)、次に傷害
ちゃんとした統計を見たことはないけど、体感的な当時の内訳はそんな感じでした

薬物中毒=禁断症状
フラッシュバックを起こす子が少なからずいます

今回はその話を書きました
良かったらよろしくお願いします


彼女達に見えているモノ



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