「これだ!」っていう作品。
「前橋ブックフェス」っていうイベントが、近々あるんです。
全国から、前橋に本を集めて、みんなであげたりもらったりしようっていうイベント。
それに、俺も本を送ろうと思って、家の本棚をふんわりと眺めていたんです。
それで、ふと思ったんです。
小説とか書いてるわりに、俺自身、一番好きな小説って、ない。
いや、「ない」って言いきっちゃうと、あれなんですけど。
なんていうんだろう。例えば、「好きな映画」とか「好きなマンガ」とか「好きな曲」っていうと、「これだ!」っていうのがあるんですよ。
昨日の記事じゃないけど、「これだ!」っていう一作が。
それこそ、自分の人生に大きな影響を与えた映画。もう何十年も、人生の軸になってくれてる一曲。自分の人生の見本としてるドラマ。永遠に憧れ続けてるマンガ。
あるんです。
漫才やコントのネタだって、「あれを見た衝撃はすごかった!」っていう作品があるんです。
…けど、小説ってないんですよ。まじで。
いや、好きなんです、読書。
紙の本も電子書籍も、結構買います。
けど、「これだ!」っていう一作は、ない。
でも、それが、俺が本を書き続けられる理由の一つなのだと思います。
多分、「これだ!」っていう一作があったら、どこかそれに似てしまうかもしれないし。
きっと、俺自身、それを目指して書いちゃうと思います。
逆に、「どれだけ書いても、この作品には勝てねぇ」って思ったら、書けなくなっちゃいますしね。
だから、これはこれでいいのだろうと思います。
それに、まだ出会ってないだけだとも思います。
今後の長い人生で、「これだ!」っていう作品に出会える楽しみがあるって、幸せじゃないですか。
そして、俺の場合、「これだ!」っていう作品が、自分が書いた作品である可能性もあるんですよね。
もしそうなったら、最高だな。
読んでくださるみなさんの、大事な一作になることを願って。
今日も書きます。