
小学校入学前の住む場所選び活動~岐阜県飛騨市~|「小活」ナビ
このnoteでは、第一子が小学校に入学する前、わが子・わが家に合う学校や自治体がどこにあるのか、それと出会うための情報収集と検索に役立つようなヒントを提供していきます。
2024年12月7日更新
岐阜県飛騨市
岐阜県飛騨市は2004年、平成の大合併で誕生した岐阜県最北端の人口約3万人の市。夏も冬も昼夜の気温差が大きく、日本有数の豪雪地帯でもあります。飛騨古川駅近くの白壁蔵造りの街並みや、旧神岡町にある実験施設・カミオカンデも有名かもしれません。
学校作業療法室
飛騨市では、作業療法士が学校を定期的に訪問し、子どものつまずきや生きづらさに寄り添う取り組み「学校作業療法室」を2023年度から行っており、全国から注目を集めています。具体的には、市立全8小中学校に作業療法士が月2回ほど巡回し、専用の個室で発達に特性のある子らの個性に合った学びを、子どもや先生と一緒になって考えて見つけていく取り組みです。
実際に活動しているのは、NPO法人はびりすの作業療法士、奥津光佳さん。現場では、集中力の欠如、語彙力の低下、不登校などの課題について、作業療法の観点からサポートしていますが、一人ひとりに起きていることはそれぞれ固有の問題です。医療や福祉の観点から見たとき、作業療法士の強みは、「バイオ(身体面)・サイコ(心理・精神面)・ソーシャル(社会面)」をトータルして関われるという点にあるそうです。
ユニークなのは、子ども自身が主体的に悩みを解決するための「作戦」を立て、失敗を楽しみながら目標達成に向かうことを大切にしている点。何かをお仕着せるのではなく、本人がより良く生きたいと願い、自ら考えることを尊重している点が素敵だなと感じます。
詳しくは、本や記事もたくさんあるのでぜひチェックしてください。
思春期健診
これもまだ全国的には珍しい事例。10代の思春期年代の人たちが、からだとこころの健康診断を受けられ、病気になる前に予防するための取組みです。
■「10代ケンシン」とは
10代の健康を専門とする医療者が、からだとこころの健康状態をていねいに診察し、病気の予防をする健診です。
からだやこころ、生活のことなどひとりで悩んでいませんか?
■10代ケンシンでわかること
・あなたのからだとこころの健康状態
・あなたの性格の強みと弱み
・もっと健康になるアドバイス
■健診の特徴
・思春期の健康を専門とする医師による診察します
・10代の健康を専門とする医療者がプライバシーの守られた場所で丁寧に診察をします
・からだだけでなく、こころや生活の状態など総合的に診察をして、より健康になれるようにアドバイスをします
・健康に関する質問や悩みがあれば相談にのります
■対象者
飛騨市在住または在学中の11~18歳の希望者
市長がその意義を語っています。
阪下医師主導のもと実施する「ヒダ×10代ケンシン」は、文字どおり「10代のための健診」です。11~18歳を対象に、からだ・こころの健康状態、学校や友達関係などの生活の状況を医療者がじっくり聞き取り、健康をおびやかす問題やリスクがあれば、アドバイスをしたり、一緒に考えたりする機会です。こども本人が、「自分の健康状態を自分のことばで話す」「自分で健康について考えてみる」ことで、健康への関心を深められることが期待されます。さらに、医療者と話すという経験が、「困ったら助けを求められる」力を身につけるきっかけにもなります。ヒダx10代ケンシンは、「自分を知る」お手伝いになるでしょう。
学校作業療法室も、思春期健診も、子どもたちのことを中心に、そしてトータルで考えている姿勢が伝わってきます。飛騨市の取り組みから目が離せません。
このnoteの運用方針
対象地域:日本全国を以下のブロックに大きく分けてそれぞれ記事を作ります。
北海道・東北/北関東/首都圏/中部・東海/近畿/山陰・山陽/九州・沖縄
情報収集:日々のニュースチェック、取材活動、勉強会や交流会での人との出会い、本や専門誌から知り得たこと、などを主な情報源とします。その現場に直接出向いたり、その現場の人の生の声を直接聞くことはとても重要なことですが、限られた体制で全て丁寧に行うことは難しく、一次情報が少なくネット検索が大半になることもあります。予めご了承ください。
選定基準:近年の「教育改革」議論では、多種多様なトピックスがありますが、より重要なこと、より本質的なことを優先的に取り上げたいと考えます。例えば、不登校の課題、個別最適な学び、インクルーシブ教育、などがそうです。同様に先生方の働き方やマインドセットなども重要です。そうした領域で、子どもの育ちと学びをど真ん中において施策に取り組んでいるような学校・自治体・人、を取り上げたいと思います。
情報更新:いわゆるアジャイル的に暫定解を出し続けるような姿勢で更新します。網羅性や体系だった整理はあまり期待しないでいただけると幸いです。古い情報が載っていることを見つけたら、運営者までご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
▼このnoteシリーズのコンセプト
運営者
鈴井孝史(すずいたかふみ)
教育関係ベンチャー及びNPO法人に勤めながら、個人でも活動しています。
東京都在住。娘二人と妻と生活。1979年生まれ。元食品流通企業社員。
別のnoteも運営しています。
お問合せ先:syoukatsu.navi.2024★gmail.com
(★を@に変えてください)
