3歳からの性教育~今日あったことを話す親子関係~【子育てママ育てメソッド】
教育大学で性教育を学んだ経験や、特別支援学校教員の経験から
性教育については、人より多く考えてきました。
「性教育は性器教育であってはならない」
「性=生=say 話すことが大切」
と考えています。
今回は、
3歳からの性教育
今日あったことを話す親子関係
性教育は生理がきてから、思春期になってから、異性に興味をもってから
始めるものではありません。
性ってアイデンティティであり、コミュニケーション
双方向のコミュニケーション
つまり、大人の話を聞いて意味理解できる・簡単な質問に答えられる・自分の気持ちを言葉で伝えられる
3歳程度の発達から、性(生、say)教育が始まると思っています。
先日、思春期年齢の担任をする教員と話していて思ったのです。
思春期になる前にやっておかないといけない、親子の性教育がある、と。
性教育、はじめの第一歩は
タイトル通り、今日あったことを話す親子関係です。
親が子どもにできる性教育って、
性交渉の仕方を教える、のでもなく
避妊の仕方を教える、のでもなく
「自分と相手を大切にすること」を教えるのだと思うのです。
現実には、幼児性愛者・性犯罪など
リスキーなことが多くあります。
イヤなこと・怖いことをされたら「拒否できること」「逃げられること」「助けを求めること」
性犯罪に巻き込まれないため・性犯罪にあった自分を責めないため、に
子どもが親に助けを求められる・違和感を伝えられる
そんな親子関係が大切なのです。
私自身、中学1年生のまだ胸が膨らんでいない時に、図書館でじじいにニヤニヤしながら触られたことがあります・・・
今思えば、あれは性犯罪だった!と思うのですが
その当時は、おじいさんでよろけたのか(3,4回もされたからそんなことないのに!)
心臓はドキドキ「こわい!」「なんか変だ!」と思っているのに、
その場で逃げ出せなかったし、帰って家族に言うこともできませんでした・・・
結構、多くの人がそんなプチ性犯罪を経験してるんじゃないかな。
そんなことから、子どもを守るために
3歳から性教育ができるのです。
それが「今日あったことを話す親子関係」
「今日、きめつごっこがたのしかったー!」と興奮して語ることもあれば
「ぼく、かけっこでいつもおそいんだ」とぼそっと吐き出すことも
そんな親子関係を幼児期からつくっておくと
思春期も、家に帰ってきて親に助けを求める機会が多い家庭になります。
ちなみにうちでは、
2歳前から「今日は公園いって、すべり台しゅーしたね」「ぶーぶかったね」
と寝る前に、一日の振り返りを親が代弁するように話していました。
その代弁が「今日なにで遊んだ?」「なにが楽しかった?」と質問に答える形に変わり
6歳の今では「今日ね保育園でね・・・をしてね、おれはその時いやだったんだけどね・・・今度はね・・・」
たくさん出来事と気持ちを語ってくれます。
うちの息子はお風呂や洗い物をしている時に、
急に「まま、今日いやなことあったんだ・・・」と本音を話してくることが多いです。
今日のなにがあったか話しましょう!とガツガツした雰囲気はいらず、
今日ねこんなことがあってね、その時こう思ったんだよね
と話せる、おしゃべりな親子関係が習慣になる
それが、性教育
性犯罪だけでなく、いじめ・不登校にだって大切なこと
子どもが話しはじめたら、「こうした方がよかったんじゃない?」「こうしないと・・・」「それダメじゃない」「優しくしなさい」「仲良くね」・・・なんて、ジャッジをしてると、
もう次は子どもは話してくんないよ。
うんうん、そんなことあったんだ?
その時は、どんな気持ちだった?
ん~ママはこう思うけど・・・ママも自信ないしなぁ
どうすれば良かったんだろうね。
不幸なこと、悲しいこと、つらいこと、
これから必ず子どもたちは通るのです。
でも、彼ら・彼女らは乗り越えられる。
そのために一緒に悩むよ?時には助けるよ。
そう信じながら・迷いながら、子どもと向き合おう。
今日も明日も、これからずっと。