推し香水を頼んだら推しの部屋の壁になれた話
Celes(セレス)さんで推し香水を頼んだら、推しの部屋の壁になれました。
「何ですって?壁、要点だけ述べなさい」とおっしゃるお嬢様は、目次より「推しの部屋の壁って?」にお進みください。
なぜ頼んだの?
動機が変わっているかもしれません。私は、推しの名前が手書きされたカードがほしくて頼みました。
これです。Celesさんはカード型のムエット(試香紙)に注文した推しの名前を手書きしてくれます。
私の推しは、言うと素性がバレるレベルでマニアックな推しなので、ここでは名前も作品名も伏せます。
(本音を言うと愛する推しをマニアックとか言いたくないジレンマ)(まぁでも控えめに言ってドマイナー)(推し香水レポでも同担を見たことないほど)
そんなマイナーな推しだからこそ、誰かの手で手書きされた推しの名前が見たかったし、私のために誰かが一生のうちに一度でも推しのフルネームを手書きしてくれたという事実がほしかった(重い重い重い)
そんな若干アブノーマルな理由が、私とCelesさんの推し香水との出会いでした。
どうやって頼んだの?
オーダーシートの書き方はこちらの記事を参考にさせていただきました。
注文の仕方は簡単です。
まずは香水の容量を選び、応募フォームの入力欄①に推しの名前を書き、入力欄②に推しの特徴や好きなところを書く。それだけです。
ちなみに、①を書かなくても②を元に選んでくれるし、②を書かなかったらCelesさんが①の名前からあなたの推しを調べて選んでくれるそうです。地上に舞い降りた天使か?
入力欄②の字数は無制限です。無制限ですよ!?(大事なこと)
私は1843字書きました。
原稿用紙5枚に収められた自分を褒めたい気持ちと、あのやばい長文を読み解いてくださったCelesさんに謝りたい気持ちの狭間で揺れるオタクが私です。
届くまで
7月19日に注文して23日に届きました。4日後ですね。
待っている間、「メンズでもユニセックスでもレディースでも萌える」と想像を巡らせていました。届いたのはメンズ寄りのユニセックスでした。ハイブリッド!
届いてから
「本当に手が震えるんだ」と人体の不思議に感嘆しながら開封。
香水と手書きの名前入りムエットを発見し、この時点でテンション天元突破です。買ってよかった(早い)
ムエットの裏。このQRコードを読み取ると、香水の説明文とレビューが読めます。
届いたのは、ジョーマローンのライムバジル&マンダリンでした。
このボトルがすでに解釈一致。
シンプルで美しいデザインですね。ボトルを見た次の瞬間、推しの部屋に置いてあるのが見えました。
まずはムエットにワンプッシュ。この時点では香水の説明もレビューも読んでいません。
なぜなら、先入観を持つことなく己が感覚で推しを捉えたい。そんな開拓者精神が私の奥底より顔を覗かせたためです。自分の感覚を信じて生きよう。
香水の感想
以下、香水に関してバリバリの初心者なので、私の使える言葉で感想を書きます。
香りの第一印象は「あっ、わかる!涼しくてプライド高い……これは明らかに御曹司な香り!!」でした。
私の推しはとある御曹司です。甲子園優勝を果たした実力派エースでもあります。
しかしトップノートは高校球児ではなく、完全に「御曹司の匂い」でした。この段階でもうCelesさんに固い握手を求めたい。
キャップを開けた時点で「育ちのいい匂いがする」とは思ってたんですよ。その印象は強まる一方です。空中を漂う香りはふわっと柔らかいのですが、ずっと近寄り難さをキープしていて、高嶺な香り。
こんな匂いの高校生がいるか!!いるな!!(強めの反語法)
その辺にはいないけど、推しの通う御曹司の高校にはいるし!!なにより推しだし!!!(熱い自問自答)
それにしても、このジョーマローンの香水を纏う高校生は渋すぎません?
渋いよ。高3でも渋すぎるって。すごく似合うけど……と首をかしげたところで思い出しました。
もしかしてこれ、私が書いた「大人っぽい容姿と雰囲気の高校三年生」に対するアンサーですか、Celesさん……?えっ、天才……。
さあ、恐れず進みます。次は手首。
実は、ムエットと手首につけたときは苦手な香りでした。ムスクだと思うのですが、レビューにもあった通り、獣臭さを感じて。
これ、通りすぎるときにふわっと香ったら、めちゃくちゃいい香りだと思うんですよ。涼しくて品があって。
手首ではなくお腹にプッシュしたときは全然獣の臭いを感じませんでした。なんなら香水の香りもしなかったので、アンダーバストでちょうどかな?手首にしたのが失敗ですね。
ただ、Celesさんのレビューでも好き嫌いがはっきり分かれてる辺り、めちゃくちゃ推しっぽいんですよ。だいぶ苛烈で人を選ぶ性格をしている当推しを感じられました。
個人的にはトップとラストが素晴らしかったのでオールオッケーです。
トップノートは鮮烈なライムです。待って、ライム!!!(オタク特有の待って)
ねえ待ってライム!!死ぬほどわかる!!!考えたことなかったけど言われてみれば解釈一致。むしろライム=解釈ですよ(?)
さきほど「推しは苛烈で人を選ぶ性格」と書きました。そう、グレープフルーツより苦くてレモンほど親しみがないところ、めちゃくちゃ推しなんです。それってまさにライムよ、あなた(誰?)
時間の経過とともに香りが柔らかくなっても甘さはありません。原作の推しのイメージとして最適解です。
えっ、Celesさん、原作読んだ?(急なタメ口)(解釈一致すぎて距離感バグるオタク)(2秒後には敬語に戻るから許して)
そしてバジルがずっといます。ラストだけ不在かな?
この香水の全体的な癖の強さはバジルによるものかなと思います。個性的でスパイシーな香り。これも推しっぽい。あり寄りのあり。
ミドルは石鹸とムスクと柑橘系でしょうか?再三言いますが、私はムスクが苦手なのだとわかりました。組み合わせにもよるのかもしれませんが、整髪料っぽい香りに感じて。
レビューでは「獣の臭い」という言葉をちらほら見ます。わかる。
香水の説明文によると、「ジョーマローンを代表する伝統的な英雄の香り」
!?!?!?
英雄の……香り……?
えっ、待って。てか待って。待って!?!?
「御曹司でエースで高校球児です」ってプレゼンに対して「英雄の香り」をセレクトしてくれるCelesさんやばいし、人によっては「獣の臭い」なのさらにやばくない?
苦手な香りとか関係ねえ、その解釈にお金を払いたい(払った)
そういえばオーダーシートには書き忘れたんですが、推しは甲子園の決勝までノーヒットで抑える化け物じみた剛腕投手で、ついた異名が「怪物」なんですよ。
どう控えめに言っても獰猛。
あっ!違う、いや違わない、待って!!!
「動物に例えると、血統書つきのドーベルマン。見た目は鋭く近寄りがたいけれど、自分が認めた相手だけは特別と見なし、守ると決めたものは最後まで守り抜く」
もしかしてこのオーダーを拾ってくれた!?やだもうCelesさんのセンス愛してる!!!!
さあ、落ち着いて、私(ほんとにね)
ラストノート。ラストノートの話をしましょう。私はラストノートが一番好きです。ハーブと石鹸の清潔な香り。
あのさぁ、これね!!!!!(割れんばかりの大声量)
ちょっと語り出したら一記事じゃ足りないんで省略します。あっ、ごめん、うそ、終わりがけに軽く語ります。
本気で語ったら収拾つかないから軽くですけども!もうここまで来たのならスクロールしてくださいまし!目次でいうと「推しの部屋の壁って?」ですわ!(突然のサロメ嬢)
推し香水としての感想
拍手したい。拍手させて。もうしてる。解釈一致👏
一致でありながら新解釈。
他人の「わかってる」解釈は供給なのだと知りました。ありがとう、Celesさん。間違えた、Celes様と呼ばせてくれ。いいえ、間違えました、口の利き方がなってないオタクは私です、Celes様と呼ばせてください(情緒不安定)
いや、だって!!!(オタク特有のだって)
私が生まれた年には完結してた漫画の新解釈ですよ!?!?!?
大人になってから推しの新解釈をいただけるなんて思わないじゃん。香水すごすぎるよ。ほんとに頼んでよかったです。香水すごい(それしか言えねえ)
どういうことかというと、つまり、こういうことです。
私の推しプレゼンを読んだプロが新しい角度から推しを再現してくれた結果、私一人では辿り着けなかった推しの新解釈が見えた。
これは初めての体験でした。
私が推し香水から受け取った新解釈は、主にこの三つです。
①推しの高校三年間の思い出
②推しがこの香水を買う新規ストーリー
③推しの完全オフショット(もはや新規絵)
届いた香水をワンプッシュするだけで、これだけの供給があったんですよ……?
ざっくり言うなら、6割が解釈一致で、4割が新解釈ですね。すばらしくない???
はっきり言ってミドルは苦手なのですが、トップとラストがとても好きです。いちばん長く残るのはラストですから、日を追うごとにこの香水が好きになってきました。
最初「苦手かも」から始まるところも推しっぽいんですよね。いいね!!(超楽しい)
推しの部屋の壁って?
ここでタイトル回収です。いったいどこで推しの部屋の壁になれたのか?
答えはラストです。これがもう……ハーブと石鹸の香りなんですが……もうね……🤦♀️
え?なんで獣臭さが清々しいハーブになるの?魔法?ミドルまでの生命力とはまったく違います。柔らかくて優しくて、静かすぎて清潔すぎる。これは眠る直前の推ししかありえないんですよ(断言)
完全オフの就寝ショットです。一人でただ眠るときの推しです。友達でも恋人でも誰かが同じ空間にいたら見せない完全オフの顔。おいおい、マウンド上での不敵な笑みやライバル見つけたら煽らずにはいられない皮肉屋さんはどこ行った?伏せ目で枕とベッドをぽんぽんするのは幼少期からの習慣か? ていうかパジャマ派なんだ!?!? 白いシルクの開襟パジャマじゃん……えぇ……意外……でも似合う……キャラとか年齢とか関係なく、上質な睡眠を第一にした選択じゃん……さすが自分の体を大切にするエース……推しはそのまま静かに横たわって3秒くらいで寝ました。寝つき良……「あどけなく、武装を解いた彼の素顔」←絶対このオーダー拾ってくれたよね?そうでしょ、Celes様? 私が人型を保っていたらけして見られなかった素顔。ゆえに壁。私イズ壁。壁であることに何の異論もありません。気分は屋根裏の散歩人(ここまで一息)
いや、違うんですよ(オタク特有の違う)(だいたい何も違わない)
屋根裏の散歩人といってもね、推しが一人きりで眠る部屋を覗けた(気分になれた)からすばらしいのであって、誰でもいいから覗きたいわけじゃないんですよ。
推しの新規絵だから価値があるんです(香水による強めの幻覚)
「原作者様の原画か?」って思うくらい鮮明な絵が見えました。香水マジですごいですね……何かの法に触れないかってレベルで鮮明でした。いや本当に。本当です。
推し香水、頼んでよかった?
よかった。推しを語りたいオタクは今すぐ注文してください。今すぐです。
いや、少しプッシュが強いな。許してね、推したい気持ちが強すぎました。今すぐでなくて全然いいです。
私は三日かかりました。
字数無制限と言われると、「私は推しのどこが好きなんだろう?」と改めて自分に問う内向の作業が必要になります。
この時点でちょっともうどうにかなりそうなほど楽しかったのですが、その推しプレゼンを真剣に読んで、香水を選んでくれるプロがいるんですよ?
いい時代を生きてるぜ、俺ら!!!!!
感染症やその他諸々、本当にいろいろなことがある時代ですが、この推し香水の存在は私の精神を守ってくれています。
香水のおかげで格段に解像度を増した推しが毎日の力を与えてくれます。本当に日々助けられてます。ありがとう。
どれだけありがとうな存在かは、このレポの一行目でわかりますよね?(なんせ壁になれるんだから)
もしあなたに推している存在がいるのなら、ぜひ大好きな推しのことを語って、推し香水を手にしてみてほしいです。
ムエットと15回プッシュだけなら送料込みで1400円です。絶対に1400円以上の価値があります。私はリピートしたいです。
俺のターン。ダメ押しのリンク。
ちなみに今回頼んだ推し香水とは別ですが、推し香水を五本選んでもらえるプランもあるらしいですね? こちら↓
↑この方のオーダーシートの書き方、とても参考になります。
Celes様の実力を知ったあとだけに、めちゃくちゃ気になってます。
五つの角度から表現する推しの新解釈とか……超見たい。
えっ、見たくない?は??見たいに決まってんじゃん???(二度目の情緒不安定)(今に始まったことじゃない)(情緒が安定してることがねえ)
最後に感謝
さて……文章なのに息切れしています。私の半生でトップスリーに入る狂いっぷりでした。ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。
ちなみにこの記事は六千字くらいです。おいおい、全編オタクの悲鳴で原稿用紙15枚ってなに???書いたなぁ、おい。
読んでくれたあなたには心からの感謝を👏
ただこれでもまだ語り足りないので(狂気)
また推し香水の追加レポを上げるかもしれません。次回もお会いできた暁には笑ってやってくださいましね(サロメ嬢リスペクト)
それでは、また。
→追加レポできました。オーダーシート編。