都会の若者より田舎のおっさんのが金持ち
大学に行かず、または、専門技能を持たずに上京する若者がいる。
☆☆☆
いまも昔も、東京へ行けば、大阪へ行けば、仕事にありつける。
高い所得を得られる。
何の技能も持たない若者が大都会へと憧れ、やってくる。
そして深夜のコンビニ店員となり、彼らは常にイライラしているから、ビニール袋くださいなどとちょっと話しかけると、キレ始める。
新聞テレビなどマスメディアではロシア・ウクライナ戦争によって穀物・飼料価格が高騰し、低所得な農家は廃業を強いられている。
現行の5.3兆円の農業補助金では足りない。
弱い農家をより守らなければ、との報道が繰り返される。
特に畜産は、外国産の牛肉に負け、国内畜産家はもうボロボロだ。
離農しなければやっていけない、
貧乏人だらけだと説く。
そして朝日、日経、読売、毎日、産経。
すべてのメディアが統計データを取らず、感情に訴えた左派的なセンテンスの記事ばかり書く。
実際、日本で一番貧乏人とされている田舎の酪農家はどれくらい貧乏人なのだろうか。
ロシア・ウクライナ戦争で所得が激減し、離農しなければやっていけない。
と説くが、どれくらい貧乏人なのか。
それがこちら。
■日本の畜産農家所得推移(茶色、メモリは右)
日本の酪農家の所得は、2017年1,699万円から、以降、ロシアウクライナ戦争のせいで飼料価格が高騰し、2021年に1,316万円まで、383万円も減ってしまった!
日本人とかいう貧乏人の3.29倍の低い所得しか得ていない。
補助金が足りない!
一人当たり世界最高額の5.3兆円では足りない!
酪農家の所得が1,316万円ぽっちでは少なすぎる!
うーん。
日本人は日本語が読めないし、数字が読めないからといって、データ出さないってどうなの?
と思いますね。
地方のおっさんが1,600万円稼いでいるのに、それを見ず、夢を抱き、主に高卒が都会へ行ってUber eatsだとかコンビニ店員になって、しこたま巨大企業に毟られまくる。
毎年、成人式になると北九州市の成人式をメディアは報道する。
馬鹿にする。
これ↓
■北九州市の成人式
彼らのインタビュー聞いてると、すっごく頭良いんだなあって思う。
彼らのインタビューでは、彼らは高卒でみんな地元で既に働いてる。
そしてもっと技術力の高い電気工事士になるんだあ。とか、建設業従事者で現場責任者になってもっと責任持ってビル建てるんだあ。
とか言ってるわけよ。
で、20年経つ。
片方は技能職。もう片方、都会に夢見て上京したほうは、単純作業労働者。
電気工事士を目指した北九州市の若者たちは、20年後、結婚してて子供が2人いて、そんで職場では現場リーダーになってて、部下も20名程度いて、自分のブルーカラーとしての腕も技能も非常に高く、上司にも信頼され、地域社会に根ざしたまともな大人になってる。
逆に、都会に夢見て上京した同じ高卒の若者は、20年後も同じコンビニアルバイトの仕事をしてて、手取り18万円程度で、嫁も子供も家族もおらず、都会のワンルームで一人暮らしで、社会から孤立している。
で、帰省するとき、昔の友人に遭うのが恥ずかしくなってたりする。
ブルーカラー職は技能職だから、勤務年数に応じて自分の技能が向上し、職業人として賃金が上昇する。
というミクロ経済学の基礎知識すら知らず、社会に出てしまう。
日本で一番金持ちなのは税金職。
税金チューチュー。
医者、公務員、国会議員の先生方。酪農家もこれ。
他人の税金を受け取る職業が最強。
強すぎ。
あくまでマスメディアの機能していない日本では、だが。
2番目は高偏差値大学行って大企業に就職した人。
その次が高卒も含めた技能職。
何の得意技能ももたず、都会へ夢見て行く人が一番リスクが高いのだが、なぜか、このセクターがマジョリティ。一番の多数派。
経済学徒にとって、訳分からん現象。
(おしまい)